【Envisioning Next Generation Networks(Vol.4)】「VPLS」で実現した第3世代イーサ・サービス | RBB TODAY

【Envisioning Next Generation Networks(Vol.4)】「VPLS」で実現した第3世代イーサ・サービス

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講演を行ったソフトバンクテレコム インターネットデータ事業部 課長 安部 智直氏
  • 講演を行ったソフトバンクテレコム インターネットデータ事業部 課長 安部 智直氏
  • サービスの概要
  • サービス開発の4つのポイント
  • VPLSとは?
  • キーポイントの実現解
 10日、日本アルカテルの企画で、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)をテーマとしたセミナーが開催された。ここでは、ソフトバンクテレコムによる広域イーサネット網構築事例に関する講演について紹介する。

 ソフトバンクテレコム(旧日本テレコム)では、2001年10月から広域イーサ・サービスの提供を行なっているが、新たに「第3世代イーサ・サービス」の実現を意図し、3月に新ネットワークへの移行を行なったという。その際にキーとなった技術が、VPLS(Virtual Private LAN Service)だ。

 構築にあたってのポイントとなったのは、「信頼性」「ネットワーク品質」「新サービス・新機能(の実現)」「低コスト」の4点だ。これらの目標を達成するためにも、VPLSの機能が重要な役割を担っている。

 VPLSは、「IP/MPLS網上で仮想的なEthernetベースのLANをVPNごとに構築し、Layer2VPNを提供する技術」だという。VPN単位で仮想的な接続(PW:pseudo wire)でフルメッシュ接続する。ソフトバンクテレコムの広域イーサネット網ではVPLSを使用し、故障発生時のダウンタイムを最小限にしたり、経路の最適化のためのトラフィック・エンジニアリングを実現したりといったさまざまなメリットを得ているという。

 講演では、VPLSの特徴がさまざまな角度から紹介され、それらが具体的にどのようなメリットをもたらしているかが、最初に掲げられた4つの目標にマッピングする形で紹介された。ただし、VPLSが完成された理想的な技術というわけではなく、講演の最後には「BUMトラフィック対策」「FDBエントリ肥大化対策」「トンネル数肥大化対策」など、現状ではまだ欠けていると考えられる機能が指摘され、今後の技術的発展に対する期待も表明された。

 VPLSの実ユーザーからの現実的な技術紹介として、極めて有益な講演であった。
《渡邉利和》

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