NTTドコモはかねてより開発している携帯電話用の燃料電池（充電器）の試作品を参考出品している。 同社によると製品化は1年以内を目標としているそうだ。燃料電池は酸素と水素で発電する素子だが、水素ガスのタンクではなく、カートリッジに水と水素発生装置を組み込んだものになる。水素発生装置により、高圧の水素ガスを持ち歩く必要がなくなる。普通に携帯することを考えると、安全性の面で有利だ。 この製品は、まだ携帯電話本体に組み込めるほど小さくなっていないので、携帯できる充電器として使う。試作品は、製品化予定のものとほぼ同スペックらしく、カートリッジは一般的な携帯電話を3回ほどフル充電できる。そのあとはカートリッジを交換する必要があるが、製品化にあたっては、カートリッジのランニングコストをちょっと高い乾電池並みにしたいとのことだ。燃料電池本体も充電器くらいの値段にしたいが、まだ試作品なのであくまで目安とのことだった。重さは45gの予定。 携帯電話も多機能になり、ますます電池の消費が激しくなっている。USBの充電器や乾電池などを使った充電器はその場しのぎにはなるが、フル充電に程遠いものばかりである。出張、取材など出先での電池切れの心配を考えるとリーズナブルな価格での製品化を期待したい。
【CEATEC 2012 Vol.56】エネルギー＆クラウド……コンパニオン
![[WIRELESS JAPAN 2006] 酸素と水で発電するFOMA用燃料電池が展示 画像](/imgs/square_medium_large/15446.jpg)
