ソフォス、7月の月間トップ10ウイルスを発表。メールウイルスは減少も、脅威は深刻化 | RBB TODAY
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ソフォス、7月の月間トップ10ウイルスを発表。メールウイルスは減少も、脅威は深刻化

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 ソフォスは1日、2006年7月のコンピュータウイルスの報告数をまとめた「トップ10ウイルス」を発表した。

 これによると、Netsky-Pワームが依然として1位にランクしている。Netsky-Pは2004年3月以来、メールによって感染を広げるワームとして猛威を振るい続けており、2006年上半期(1〜6月)には世界中で送受信される全メールの91通に1通の割合(1.1%)で配布されていたが、7月には222通に1通の割合(0.45%)まで比率を下げた。

 またソフォスでは、7月に3,715件の新規マルウェア(悪意のあるソフトウェア)を検知・駆除対応したという。ソフォスが現在までに検知したマルウェアの総数は184,007件に達している。これら新規脅威のうち、87%がトロイの木馬であり、メールウイルスやワームは13%となっている。

 メールによる感染拡大をねらうマルウェアの大幅な減少は、マルウェアの作成者が別の手段を模索していることを表していると考えられるとしている。悪意ある者はその手法を大量メールによるウイルスやワームの配信から、特定のユーザーや、グループにターゲットを絞ってトロイの木馬をしかけた悪意のあるWebサイトへのリンクを送って金銭や情報の窃取をねらう手法に切り替えつつあるという。

 しかし同社では、メールによるウイルス配布の減少によって、メールの安全性が増したかのようにとらえるのは危険だとしている。実際には毎月1,000件以上の新しい脅威が生み出されており、トロイの木馬をしかけた悪意のあるWebサイトへのリンクの送付などが増えている中、情報や金銭の窃取からビジネスを守るためには今後より一層のセキュリティ対策が必要だと注意を呼びかけている。

 2006年7月におけるトップ10ウイルスは以下のとおり。

[1位] Netsky-P:19.3%
[2位] Mytob-AS:13.9%
[3位] Bagle-Zip:9.7%
[4位] Nyxem-D:6.3%
[5位] MyDoom-O:6.0%
[5位] Zafi-B:4.2%
[7位] Netsky-D:4.0%
[8位] Mytob-C:3.6%
[9位] Mytob-FO:1.7%
[10位] MyDoom-AJ:1.7%
その他:29.6%
《小笠原陽介》
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