イー・アクセス決算報告 − ADSL/ISPは過去最高益、モバイル事業は4年で黒字目指す | RBB TODAY
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イー・アクセス決算報告 − ADSL/ISPは過去最高益、モバイル事業は4年で黒字目指す

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 イー・アクセスは、11日、都内のホテルにおいて2006年3月期決算説明会を開催した。併せて新役員人事も発表された。
  •  イー・アクセスは、11日、都内のホテルにおいて2006年3月期決算説明会を開催した。併せて新役員人事も発表された。
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  •  イー・アクセスは、11日、都内のホテルにおいて2006年3月期決算説明会を開催した。併せて新役員人事も発表された。
 イー・アクセスは、11日、都内のホテルにおいて2006年3月期決算説明会を開催した。併せて新役員人事も発表された。

◆ 昨期は過去最の利益水準。AOLへの投資額も回収
 2006年3月期決算では、ADSL/ISP事業が過去最高の利益水準を達成している。これについて同社では、メタルプラスとのセット販売やダイヤルアップユーザの移行促進などにより、下半期より契約数が回復し契約数の純増を達成したことに加え、解約抑止策により解約率が予想を下回ったことが大きく寄与したという。

 2004年7月に営業譲受したAOLについては、累計利益21億円を確保し、わずか1年9か月で投資額を回収したという。

 これにより期末配当は期初予想の1,000円から1,300円への増配となる見込みだ。

 また、注目のモバイル事業については、イー・モバイルの必要資金3,500億円超を、イーアクセス、TBS、ゴールドマンサックス、三井物産や、国内外の銀行10行などから調達完了したという。

◆ モバイル事業は4年で当期利益黒字化を目指す
 2007年3月期の事業展開については、まず、ADSL/ISP事業で昨期に引き続き高い利益水準を維持する。

 また、新たにイー・アクセスのバックボーンネットワークを提供するバックボーン事業を開始する。当初の顧客はイー・モバイルのみだが、ゆくゆくは他社にも広げていきたい考えであるという。

 モバイル事業立ち上げでは、赤字を計上するものの「健全でコントロール可能な赤字(千本氏)」であり、3年目でEBITDA(金利・税金・償却前利益)黒字を、4年目で当期利益の黒字化を目指すという。事業展開としては、エリクソンとの提携によるHSDPA導入で競争力の高いネットワークを実現する。ちなみにイー・モバイルの端末は、音声端末も含めてすべてHSDPA対応として開発中とのことだ。

 販売については、これまでADSL事業で強固な関係を築いた家電量販店やISPとの連携を強化して、販路を拡大していくという。

 イー・アクセスでは、2007年3月期の配当を1,800円に増配予定。また、四半期配当にも今期から対応していくという。すなわち450円を4回に分けて配当する。これについて千本氏は「四半期配当が認可されても、実施する企業は少ない。先進企業である我々が率先して実施することに意義がある」と述べた。

◆ 新COOは元日本IBM大和研究所所長も務めた技術派
 最後に役員人事として、種野COOがイー・モバイルの社長に就任するのを受け、新しく代表取締役社長兼COOに就任する予定の安井敏雄氏が紹介された。

 同氏は、米イリノイ大でコンピュータサイエンスの博士号を取得し、米ノースカロライナ州のIBM研究所勤務後、日本IBM大和研究所所長就任、EMS大手米ソレクトロン日本法人の社長など、技術分野で数々の要職を務めた経歴を持つ。2006年6月からイー・アクセスの取締役に就任していた。

 新役員人事は、6月22日の株主総会と取締役会議を経て正式決定される
《竹内充彦》
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