米NVIDIA、「Hybrid Graphics」を買収。携帯電話市場への攻勢を図る | RBB TODAY
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米NVIDIA、「Hybrid Graphics」を買収。携帯電話市場への攻勢を図る

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 米国NVIDIA社は22日(現地時間)、ハンドヘルド機器向け組み込み2D/3Dグラフィックス・ソフトウェアの大手デベロッパーであるHybrid Graphics社(本社:フィンランド)を買収する正式契約を締結したと発表した。

 同社では、「この買収により、両社の顧客は、世界のハンドヘルド市場全体向けに魅力的なグラフィックス・ソリューションを展開できるようになります」とコメントしている。

 なお、本契約の規定に基づき、Hybrid GraphicsはNVIDIAの子会社となるが、製品のマーケティングや販売は引き続きハイブリッド・ブランドで行われるという。また、Hybrid Graphicsでは、既存の顧客基盤をフルにサポートしつつ、エンジニアリング部門の拡充に向けた投資を継続し、新しいビジネスチャンスの開拓を推進するとしている。

 Hybrid Graphicsは、消費者向けハンドヘルド機器を対象としたグラフィックス技術ソリューションの開発およびライセンス供与を行うソフトウェア会社。取引先にはNokiaやEricsson、Philips、Samsung、Symbianなど携帯電話業界の大手企業が名を連ね、ハンドヘルド市場のカバー率は50%を上回るという。

 今回の買収について、NVIDIAの社長兼CEOであるジェンスン・フアン氏は、「今後10年間に何十億台ものハンドヘルド機器が販売され、多くの人にとって最も重要な情報機器になることが予想されます。こうした高性能・多機能のハンドヘルド機器にはリッチなグラフィックスが必要です。NVIDIAは、ハンドヘルド向けグラフィックス・ソフトウェア分野の定評あるリーダーと一体化することで、ハンドヘルド業界向けにソフトウェアからIP、GPUに至るさまざまなソリューションを提供してグラフィックスの普及を加速していける態勢が整いました」と述べている。
《村上幸治》
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