ソニーとNEC、光ディスクドライブ事業の合弁会社設立へ BDとHD DVD対立の一方で…… | RBB TODAY
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ソニーとNEC、光ディスクドライブ事業の合弁会社設立へ BDとHD DVD対立の一方で……

IT・デジタル レコーダー
 ソニーと日本電気(NEC)は17日、光ディスクドライブ事業の合弁会社設立に向けての覚え書きを締結した。今後、両社は正式契約に向けて協議を進めていくという。

 新しい合弁会社は、両社の光ディスクドライブ事業を移管し、2006年4月1日の事業開始を目指す。DVDドライブやCDドライブなどの製品を中心に、商品開発や設計、製造、法人向けマーケティングおよび販売を展開する。社名および資本金は未定で、出資比率はソニーが55%、NECが45%。役員は、社長はソニーから、副社長はNECから指名。

 新会社では、NECのLSIとソニーの光ピックアップ技術など、両社の光ディスクドライブ設計技術力を統合する。一方で、次世代光ディスクについては、ソニーがブルーレイディスクを、NECがHD DVDを推進している。両社は、それぞれの規格標準化を主張し、お互いに一歩も譲らず、規格統合に向けての交渉は決裂した。

 ソニーの広報によると、「合弁会社では、各社のオーダーに応じて(光ディスクを)製造していく。したがって、ソニーでは引き続きブルーレイを強く推進していく方針に変わりはない」という。また、次世代光ディスク規格の統合を目的とするものではないとし、今後も両社の対立は変わらない模様だ。市場の動向やユーザーのニーズに応じて、最適な規格を選択していくとしている。

 ソニーの中鉢良治社長は、「光ディスクドライブ開発には、多くの商品に搭載される基幹部品として、従来よりリソースを戦略的に投入して参りました。DVDドライブを中心に優れた技術力を備えるNECと組むことにより、製品構成及び品質の両面において世界レベルで製品力強化につながるものと確信しています」とコメント。

 NECの金杉明信社長は、「PC向け、デジタル家電向けに高付加価値ドライブ市場が拡大する中で、世界のトップベンダーとなるためには、主要部品の調達から開発・生産、販売というバリューチェーン全体で相互補完できる関係にあるソニーと協業することが最善の選択であると判断いたしました」と述べている。
《高柳政弘》
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