米のデジカメ顧客満足度、低価格帯はコダックがトップ 400ドル以上はソニー | RBB TODAY
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米のデジカメ顧客満足度、低価格帯はコダックがトップ 400ドル以上はソニー

IT・デジタル デジカメ
 顧客満足度に関する国際的な調査機関であるJ.D.パワーアジア・パシフィック(J.D.パワー)は29日、2005年1月から7月における米国デジタルカメラ顧客満足度調査の結果を発表した。本調査は、199ドル以下、200〜399ドル、400〜599ドル、600ドル以上と、4つの価格帯に分けたデジタルカメラの所有者を対象に顧客満足度を調べたもので、総合的なデジタルカメラの満足度は「性能」「接続性」「価格」「デザイン」の4つで構成されている。

 同社の調査結果によると、米国の消費者はデジタルカメラについて、価格が下がっているにもかかわらず、機能とスピードが向上していると感じているという。これは、機能とスピードに対する満足度が改善していることから見て取れ、特に低価格帯のカメラでその傾向が見られる。また、高価格帯のカメラと低価格帯のカメラの性能の差が、前年に比べて大幅に縮小した。

 さらに、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラが急成長していることも調査からわかったという。こうした高性能のモデルは本格的な写真家の間で特に人気があるが、一般の消費者の関心も急速に集めており、その理由として同社は交換式レンズを挙げている。デジタル一眼レフカメラにより、消費者が前から持っているフィルム式一眼レフカメラ用のレンズを使えるようになったことで、高額ではあるが消費者にとってより魅力的な製品になったとしている。

 撮影後の写真についての調査では、写真をほかの人に見せる際にインターネットを利用する人が増えているという結果が出た。従来のようにインターネット上のサイトや一般の店で写真を焼き増しする人が増える一方、デジタルカメラの所有者の21%は、Snapfish.comやKodakgallery.comといったインターネット上の写真公開サービスを利用しているといい、前年の16%と比べ増加傾向を見せている。

 メーカー別の顧客満足度ランキングでは、コダックが「199ドル以下」と「200〜399ドル」の2つの価格帯で1位、200〜399ドル部門では2年連続の首位となった。コダックは、両価格帯の総合満足度のスコアが前年より大幅に向上しており、特に性能、接続性、価格の3つで高評価を得た。また、200〜399ドル部門ではデザインでトップとなっている。ちなみに、199ドル以下部門ではソニー、オリンパスと続き、200〜399ドル部門ではHP、富士フイルムと続いている。

 「400〜599ドル」と「600ドル以上」では、ソニーの満足度が前年より大幅に向上し、1位となっている。ソニーは、両価格帯ともにデザイン、性能、接続性の評価が高いのに加え、600ドル以上では価格でもトップ。400〜599ドル部門の2位以下はコダック、ニコンと続き、600ドル以上ではニコン、キヤノンと続いている。

 同社はこれらの調査結果から、「消費者にとって今はデジタルカメラを購入するのに最良の時期である。技術が向上し価格も下がったことで、平均的な消費者にも入手しやすくなっている」とコメントしている。

 また、「消費者は自分に合ったカメラを入手しており、そのことが満足度評価に表れている。現在使っているカメラに非常に満足している人は将来また同じブランドを購入する可能性が高い。カメラメーカーは多機能でありながらも使いやすい製品を提供するよう取り組むことが必要である」とメーカー向けのコメントもあわせて発表した。
《村上幸治》
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