BCN総研、薄型TVに関するアンケート結果を発表 リアプロTVを全く知らないが5割強 | RBB TODAY
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BCN総研、薄型TVに関するアンケート結果を発表 リアプロTVを全く知らないが5割強

IT・デジタル テレビ
 BCNの市場調査部門であるBCN総研は13日、薄型テレビに関するアンケート調査結果を公表した。これは、4月下旬にWebサイトで実施したもの。

 この調査結果によると、薄型テレビの認知状況は「知っている」とする回答が96.2%を占めるものの、薄型テレビのタイプ別では認知度合いにばらつきがみられた。「よく知っている」または「概ね知っている」とするのは、液晶テレビ、プラズマテレビともに過半数を占め、液晶テレビは6割台後半と最も高くなっているが、リアプロジェクションテレビについては「全く知らない」が5割強を占めており、認知度の向上が大きな課題となっているようだと指摘している。

 薄型テレビに対するイメージについては、「画質が良い」、「大画面である」とする割合が、液晶テレビ、プラズマテレビともに過半数を占めている。

 また、「筐体が薄い」「低消費電力である」「製品寿命(パネル寿命)が長い」とする割合は、液晶テレビがプラズマテレビを大幅に上回っており、特に「低消費電力である」は42.9ポイント差と大きく引き離している。

 なお、リアプロジェクションテレビについては「コストパフォーマンスが良い」が29.3%を占め、液晶テレビ、プラズマテレビを大きく上回っており、認知度は低いものの、ほかの薄型テレビに比べ割安であることなどのイメージは伝わっているようだ。

 薄型テレビの最近の販売動向を同社が発表しているBCNランキングでみると、薄型テレビ市場は、販売価格は下落傾向にあるものの、依然増勢傾向で推移している。なお、薄型テレビのタイプ別販売数量構成比では、液晶テレビが9割以上と圧倒的割合を占め、さらにその割合を拡大している。

 薄型テレビ市場は、値頃感がでてきたことから市場が一段と拡大。特に、液晶テレビは市場の9割台半ばを占め、ほかのプラズマテレビなどを圧倒している。これまで37型以上では液晶テレビを凌駕していたプラズマテレビは、大画面の液晶テレビに押されつつあり、棲み分けの構図も崩れてきているという。

 また、ソニーがプラズマテレビから撤退するなど、供給サイドでの再編の動きもみられ、プラズマテレビの薄型テレビ市場での存在感が薄れてきている。しかし、プラズマテレビユーザーの満足度は高いことなどから、プラズマテレビは依然伸びる要素を有していると考えられ、今後は液晶テレビに比べ劣っているイメージの払拭や、製品特性などの訴求といった取り組みが重要になってくるだろう、とレポートを締めくくっている。
《村上幸治》
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