ソフトバンク、連結決算発表。おとくラインへの投資がかさみ約600億円の赤字 | RBB TODAY
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ソフトバンク、連結決算発表。おとくラインへの投資がかさみ約600億円の赤字

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 ソフトバンクは10日、平成17年(2005年)3月期決算を発表した。前期に続いての赤字決算となったが、赤字額は縮小している。
  •  ソフトバンクは10日、平成17年(2005年)3月期決算を発表した。前期に続いての赤字決算となったが、赤字額は縮小している。
  • 決算説明で提示された、事業分野ごとの収益改善のイメージ図
 ソフトバンクは10日、平成17年(2005年)3月期決算を発表した。日本テレコムが連結対象になったことなどもあり、売上高は8,370億円(前期比3,196億円増)と大幅に増加したものの、あらたに開始した固定電話サービス「おとくライン」への先行投資がかさみ、営業損益は253億円の赤字(前期比295億円改善)、当期損益は598億円の赤字(前期比472億円改善)となった。前期に続いての赤字決算となったが、赤字額は縮小している。

 2004年度はADSL事業の赤字が大幅に縮小し、特にQ4(第4四半期)についてはADSL事業の営業損益の黒字化を達成。固定電話「おとくライン」を除いた年間の連結営業損益では161億円の黒字になるという。

 孫正義社長は「ADSL事業が投資回収期に入っており、積極策を採らなければ利益を出すことはできたが、そのような状態であるからこそ、さらなる高い水準での成功を求めて(おとくラインへの)先行投資を行った」と述べた。また、ADSL事業では投資回収期に入るまで約3年を要したが、おとくラインについては今年度中から2006年度の早い時期までに可能であるとの見方を示した。

 なお、今年度はFTTH事業の本格化や、さらに携帯電話事業への参入などが見込まれる。これらについて孫社長は「携帯電話事業については、商用免許が得られるか、またいつになるか、総務省が決めることなので分からない」と慎重な姿勢を見せつつも「投資を続けつつも、利益を出しながら走れる」と述べ、平成17年(2006年)3月期には連結営業損益の黒字化を目指せるとした。
《小笠原陽介》
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