【Display 2005】SED、液晶やプラズマとの比較デモでSEDテレビをアピール 入場待ちの大行列 | RBB TODAY

【Display 2005】SED、液晶やプラズマとの比較デモでSEDテレビをアピール 入場待ちの大行列

IT・デジタル テレビ

SEDブース
  • SEDブース
  • SEDの基本原理と特徴
  • 入場待ち2時間以上の行列
  • プラズマ(左)、SED(中央)、液晶(右)
  • 36V型SEDテレビ
  •  キヤノンと東芝の合弁会社「SED」ブースでは、36インチのSEDテレビを液晶やプラズマと比較しながら紹介するデモが行われている。同社ブースの周りには、入場待ちの大行列ができていた。
 キヤノンと東芝の合弁会社「SED」ブースでは、36インチのSEDテレビを液晶やプラズマと比較しながら紹介するデモが行われている。

 SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)は、FED(表面電界ディスプレイ)の一種で、ブラウン管並みの画質を大画面・薄型で実現する次世代ディスプレイとして注目されている。従来のブラウン管は、輝度や鮮やかな色、広い視野角を確保できる自発光型ディスプレイだが、大画面を実現しようとすると、その構造から重さが増し、広い奥行きが必要になるという問題があった。

 同社ブースの周りには、ディスプレイ業界関係者や出展者たちが話題のSEDテレビを一目見ようと、順番待ちの大行列ができていた。デモは約30分間隔で実施されているが、待ち時間は2時間強とのこと。

 最初のデモは、動きのある映像がどれだけくっきり見えるかという「動画視認性」を液晶やプラズマと比較するというもの。

 液晶やプラズマは、輪郭がボケたり、2重に見えたりすることがあるという。具体的には、「液晶では、揺れている縦の棒が2重に見える。プラズマでは、左腕の輪郭が何重にも見える。さらに、鼻すじに本来はない縦すじがある」と指摘。SEDでは、「クルマの中の女性がはっきり見える」と紹介し、動きのある映像もくっきり見えるという点をアピールした。

 続いて、動いているアルファベットの文字を流した。「液晶はボヤけており、プラズマでは緑の残像が見える」と解説し、いずれもにじんでいることを指摘している。これに対し、「SEDは、テロップの文字がくっきりと見える」と述べた。

 次に行われたのが、いかに本物の色を表現するかという「色再現性」のデモだ。葉の緑、花の赤、唇の微妙な色の違いに注目だという。この点について、ナレーターは「液晶やプラズマでは、白っぽくなってしまうが、SEDなら自然な微妙な色合いを表現できる」と紹介した。

 また、「プラズマは、花の赤が不自然で造花のように見える」「SEDは、自然なやわらかい緑、肩にかけている青いショールも自然な青を表現できるなど、映像に深みがある」とコメント。

 最後のデモは、明暗の対比「コントラスト」だ。「SEDは、これまで不可能だった黒の本当の黒さを表現することを可能にした。これにより、映像に真実の深みが生まれる」と説明している。

 SEDの紹介内容は、「背景の黒と宝石の輝きのコントラスト、深い黒にコントラストが際立っている」「暗いシーンでも動いている人がくっきり見える」など。

 以上、プレス向けには、部屋を真っ暗にした「シアター」環境のデモが行われた。SEDの豊かな表現力をアピールするものだった。

 なお、一般来場者向けには、部屋を真っ暗にした「シアター」環境のデモに加えて、「リビング」環境のデモも行われている。

 また、同ブースに来場していた、東芝のディスプレイ・部品材料統括 SED開発担当 参事の森慶一郎氏に、SEDテレビの開発状況を伺った。

 事前の情報では、50インチクラスのSEDテレビが出品されると聞いていたが、昨年10月のデジタル機器総合展示会「CEATEC JAPAN 2004」に展示されたサイズと同じ36インチだった。今回の変更点は、暗コントラスト比が100,000:1となり、輝度が350cd/m2から400cd/m2に向上している。消費電力は、160Wに抑えられている。視野角、動画視認性、色再現性は、ブラウン管と同等で高いのが特徴。

 さらに、今回のデモ機では、液晶テレビ用の基盤を使って表示させているとのことで、SED専用の基盤ができればさらに画質は向上するはずだという。

 SEDテレビの発売時期は、2006年3月を目標にしている。第1弾となるパネルサイズは50インチクラス。価格は、同サイズのプラズマより高く設定される見込み。最後に、森氏は「21世紀の本物の高画質がここにある」とSEDテレビを大きくアピールした。
《高柳政弘》

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