世界中のスパムのうち35%は米国発 −ソフォス調査 | RBB TODAY
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世界中のスパムのうち35%は米国発 −ソフォス調査

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 法人向けウイルス/スパムメール対策大手のソフォスは7日、スパムメールの配信が多い国に関する最新レポートを発表した。

 同社が世界各地に展開する脅威解析センター「SophosLabs」のリサーチャーが、2005年1〜3月に受信した全スパムメールを分析した結果、スパムメール送信国ワースト1は前回と同様アメリカになり、同期間の全スパムメールの平均35.70%を配信していたとしている。

 しかし、アメリカから送信されるスパムメールが世界中のスパムメールの1/3を占めているものの、他国と比べその割合は1月から12%も減少しているという。この傾向は、多くのISPがポリシーを策定し、スパマーにネットワークサービスを提供しないようにしているからだ、と同社ではしている。また、CAN-SPAM法がスパムメール防止に一役かっているとする説もあるが、現段階ではこの減少傾向とCAN-SPAM法の関連性は見受けられないともしている。

 さらに、先月世界中で配信されたスパムメールの半数以上は、ゾンビPCから送信されたものだと同社は推定している。ゾンビPCとはハッカーやウイルス作成者によって悪用されてしまっているコンピュータのこと。スパムメールは、実際にはスパマーによってゾンビ化させられてしまった罪のないユーザーのPCから送信されるものが大半となっている。そのため、法人や個人ユーザーは、ゾンビPCを作ってしまわないよう、ウイルス対策ソフトウェアの最新状態の保守やファイアウォールの導入、マイクロソフトのパッチの適用などを行うことが不可欠だとしている。

 なお、アメリカの調査会社Ferris Research社は最新レポートで、2005年のスパムメールによる被害額を世界で500億ドルと予測。そのうち、日本のビジネス市場の被害額は5,192,000,000ドル(5,600億円強)、1受信ボックスあたり166ドル(約1.8万円)としており、世界でもトップ5に入る高い金額となっている。

 スパムメール送信国のワースト12は以下のとおり。

[1位] アメリカ:35.70%
[2位] 韓国:24.98%
[3位] 中国 (香港を含む) :9.71%
[4位] フランス:3.19%
[5位] スペイン:2.74%
[6位] カナダ:2.68%
[7位] 日本:2.10%
[8位] ブラジル:1.95%
[9位] イギリス:1.57%
[10位]ドイツ:1.23%
[11位]オーストラリア:1.22%
[12位]ポーランド:1.20%
その他:11.73%

※金額の一部に誤りがありました。お詫びして訂正します。
《村上幸治》
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