日本のブロードバンド回線のトラフィック総量は平均で300Gbps超 〜総務省調査 | RBB TODAY
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日本のブロードバンド回線のトラフィック総量は平均で300Gbps超 〜総務省調査

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 日本のブロードバンド回線のトラフィック総量は平均で300Gbpsを超えるという。総務省が実施した「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」によるものだ。

 これまで、インターネットのトラフィックについては、把握できる情報が少なく、IX程度しか頼りにならなかった。そのため総務省では、ISPや学会の協力を得て複数のトラフィック情報を集計。これによると、主要7社のISPのトラフィックは平均で133Gbps程度との結果が出た。これら7社でおおよそ41%のシェアを占めているため、ブロードバンド回線全体では324Gbps前後のトラフィックが発生していると予測できるという。

 ここでは、「“一般ユーザはダウンロード中心”という前提でネットワークの設計ができなくなっている」との報告もなされている。ユーザに流れるダウンロードのトラフィックは133Gbps(11月の平均値、以下同じ)になっているが、アップロードが116Gbpsにものぼっているためだ。

 また、IXを介さずにISP同士のピアリングによるトラフィック交換が多いことも特徴だ。ISPに流入(In)するトラフィックを分けると、IXでの交換は31%、そのほか(国内)46%、そのほか(海外)は23%とされている。また流出(Out)についても、おなじく35%、47%、18%となり、同じような傾向にある。そのため、「主要IXにおけるトラフィック交換を見るだけでは、トラフィック交換の総量を推し量れない」と結論づけている。

 なお総務省では、トラフィックの観測を継続し、半年に1回情報を公表する予定だとしている。
《安達崇徳》
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