バッファロー、得意のワイヤレス技術でホームネットワーク市場に参入。B to B展開で3年後に300億円の利益を見込む | RBB TODAY
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バッファロー、得意のワイヤレス技術でホームネットワーク市場に参入。B to B展開で3年後に300億円の利益を見込む

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バッファロー、得意のワイヤレス技術でホームネットワーク市場に参入。B to B展開で3年後に300億円の利益を見込む
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 周辺機器メーカーのバッファロー(旧メルコ)が、ホームネットワーク市場に進出する。同社が参入するのは、トップシェアを持つ無線LAN機器で培ったワイヤレス技術だ。

バッファロー代表取締役社長 牧誠氏
バッファロー代表取締役社長 牧誠氏
 無線LAN機器は、通信速度11MbpsのIEEE802.11bから始まり、54MbpsのIEEE802.11a、そして11Mbpsと54Mbps両方をサポートするIEEE802.11gの実用化によって急速に普及してきた。しかし、無線LAN製品を使うときには、外部から侵入できないようにセキュリティの設定は必須である。ところがセキュリティの設定は、ビギナーにとってかなり高いハードルとなっている。彼らにとっては、設定項目に書かれている用語そのものがわからないのだ。

 こうしたビギナーのためにバッファローが開発したのが、ワンタッチでセキュリティ設定が可能な新技術「AirStation One-Touch Secure System(A.O.S.S)」である。 A.O.S.Sを使えば、パソコンをまったく知らない利用者であってもネットワーク家電を簡単にワイヤレスで接続できるという。同社代表取締役社長 牧誠氏は「ワイヤレスがネットワーク家電を普及させる鍵となる」と、 A.O.S.Sを考案した理由を説明する。

 A.O.S.Sは、暗号化方式に何を使ったらよいのかといった専門知識を一切知らなくても、しかもパソコンを使わなくても、30秒以内でセキュリティに守られたワイヤレスネットワーク環境を構築することができる画期的な技術だ。具体的には、「(1)A.O.S.S対応のAir StationのINITボタンを押す」「(2)接続したい機器のボタンを押す」という2つの動作だけで、ネットワークに対応したパソコンやテレビ、ゲーム機器をすべてチェックし、それらすべての機器にとって最適なセキュリティレベルに自動的に設定してくれる。

A.O.S.S設定手順A.O.S.S設定手順A.O.S.S設定手順
A.O.S.S設定手順。スイッチを押すだけで(左)、自動的に対応機器を判別し暗号鍵と暗号タイプを取得(中央)し、設定完了となる(右)
(写真はクリックで拡大表示。以下同様)

 たとえば、パソコンだけならばもっとも強固なAESを選択するが、パソコンとテレビならばAESからTKIPに切り替えて、パソコンもテレビも同じセキュリティレベルに設定するのだ。この切り替えは自動的に行なわれるため、ユーザは暗号化方式についてまったく考えなくてすむ。

 A.O.S.Sがサポートする暗号化方式は、「64bit WEP」「128bit WEP」「TKIP」「AES」の4種類。なお、暗号化キーの生成には独自のアルゴリズムを採用しており、個別のアクセスポイントにはユニークな暗号化キーが付与されるという。

 同社では、12月より11g対応無線ブロードバンドルータのハイエンドモデムである「WHR2-G54」と、11g対応Ethernet変換メディアコンバータ「WLI-TX1-G54」を皮切りに、順次既存製品をA.O.S.Sに対応させていく方針だ。基本的には、2002年12月以降に発売された製品はすべてA.O.S.S対応される予定である。

A.O.S.S対応AirStation
A.O.S.S対応AirStationのラインアップ。既存ユーザには、ファームウェアのアップで対応

 また、同社ではこの「A.O.S.S」を使った新規事業を立ち上げることも発表した。それは、(1)無線LANモジュールとA.O.S.Sファームウェア、サポートをセットにした「A.O.S.S開発キット」の販売、(2)サポート&設定サービス「BUFFALO S.A.」、(3)A.O.S.SファームウェアのOEM供給(ライセンス販売)の3つである。

 (3)のライセンス販売についてはまだ計画は具体化されていないが、(1)の「A.O.S.S開発キット」については、各ネットワーク家電メーカーをはじめ周辺機器メーカーなどにアライアンスを持ちかけているという。パソコンの知識がなくてもワイヤレスネットワークを構築できるA.O.S.Sは、家電に組み込むモジュールとしても非常に魅力的だ。

ブロードコム社が開発した無線LANシングルチップ「BCM4317」
 しかも、「A.O.S.S開発キット」にはブロードコム社が開発した無線LANシングルチップセット「BCM4317」が搭載される。BCM4317はサイズがわずか14.8mm×26.5mmと超小型で、しかも消費電力が従来の70%も低減されるというチップセットである。ネットワーク家電には消費電力が小さいことが要求されることから、低消費電力のBCM4317を搭載する「A.O.S.S開発キット」は、メーカーのA.O.S.S採用を強力に推し進める要因となる可能性がある。開発キットは2004年2月以降、BCM4317の供給が開始されてから販売が開始される予定で、提供価格は3,000円以下となる見通しだ。

 (2)のサポートとはA.O.S.S/無線モジュール搭載機器全般に対して「電話サポート」「訪問設定サポート」「訪問アフターサポート」を提供するというものだ。しかも、ネットワークが異なるメーカーの機器で構成されていても一括で請け負うという。このサービスには、同社のサポート部隊である全国200社800名があたる。

 A.O.S.S開発キットは今期から開発を開始し、2004年第一四半期には提供を開始する計画だ。また、サポートサービスは2004年第二四半期から提供する予定。バッファローでは、2007年度には200〜300億円、関連製品を含め500億円の利益を見込む。

PS2とデジタルテレビ、パソコンでの接続をデモ展示。中央はPS2とメディアコンバータをイーサネット接続したところ
《北島友和》
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