ブロードバンドコンテンツ市場の離陸はまだまだ遠い? —矢野経済研究所のレポート
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ただ、このレポートの最大のポイントは予備調査対象の11,619人のなかで、有料サイトの利用経験がある本調査対象数がわずか540人だった、という点にあるのではないだろうか。予備調査の75%以上がADSLやCATVなど常時接続サービス利用者であるにもかかわらず、である。
予備調査の結果によれば、複数回答による「インターネットでアクセスするサイト」という設問について、動画・音楽の無料サイトについては27.38%(3,106人)の一方で、動画・音楽の有料サイトは4.65%(540人)にとどまっている。
これが、インターネット上のデータやコンテンツは無料だという認識が広まっているためなのか、無料コンテンツを見て「こういう品質なら有料コンテンツに金を払うのはちょっとな」という印象を持っているからか、それとも単に、他の無料のサイトに流れているのか。理由はいろいろだと思われるが、「コンテンツ市場」が飛び立つには、まだまだ時間がかかりそうだ。