やはりこの世界は流れが速い。このコラムで一度紹介した「111.tv」が3月末で閉鎖されるその横でWindows Media 9が華々しく登場した。
Windows Media 9はいろいろと拡張されていて、Playerの機能を上げるだけでもあれこれと指を折れるんであるけれども、その一番の野望は「クオリティ」にある。たぶん、そうだ。単にハイクオリティの映像配信をしたいというだけでなく、コンテンツ業者にそのクオリティを最大限に提供させ、著作権保護のクオリティも上げて参入への障壁をなくし、有料配信コンテンツの心臓部を担おうというのだ。
Windows Media 9はその上の、VGAサイズ(640×480ピクセル)の秒30コマ、さらにはその上のHDテレビまでにらんできたっぽい。DVDはMPEG2だけどそれ以外はWindows Mediaで占めるぞ、という意気込みだ。より広い帯域幅をにらんでハイクオリティのコンテンツを配信することで、テレビやビデオやDVDと並ぶ映像の主要メディアに躍り出ようという……まあ野望といっていいんじゃないかと思う。(荻窪圭:コラム本文へ)
《RBB TODAY》