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| ソフトバンク 孫正義氏 |
それによると、顧客獲得費用を除いたサービス運営コスト（変動費および固定費）はおおよそ80億円/月。1ユーザあたりの平均収入（売上）は約3,700円/月（この金額はBBケーブルTVサービスの導入でさらに上昇する見込み）ということで、200万ユーザ前後が損益分岐点となるという。この損益分岐点は、Yahoo!BBサービス発表時点で孫社長自身が示していたおおまかな見通しにほぼ合致するものだ。Yahoo!BBは、毎月10万〜20万ペースでの加入者増を続けており、来年の早い時点で200万加入を突破して獲得費用を除いたコストに対して単月黒字を達成できると述べた。
ただ、現時点では数十億円とも見られる獲得費用が大きくのしかかっており、当面はこれを大きく削減するのは難しいだろう。獲得費用やサービスコストがあまり変わらなければ、“獲得費込みでの損益分岐点”は約300万ユーザあたりと見られるが、現在の加入ペースが変わらなければ2003年後半にはこの数字も達成されることになる。BBTecのブロードバンド事業はこれまで膨大な累積赤字を積み上げているため、単月黒字はひとつのマイルストーンにすぎないが、それでも事業としてきちんと軌道に乗るめどがたったという発表はユーザにとっても安心材料といえるだろう。
