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NTTデータ、「グリーンデータセンタ」における高電圧直流給電システムの実証実験を開始

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直流給電と交流給電の比較
  • 直流給電と交流給電の比較
  • 送電効率を改善する高電圧直流給電技術
 NTTデータは26日、同社の次世代データセンタソリューション「グリーンデータセンタ」における省エネの新たな取り組みとして、高電圧直流給電システムの実証実験を29日より開始すると発表した。

 同実験は、NTTグループとして推進している「直流給電推進の取り組み方針」の一環として、NTTファシリティーズおよびNTTデータイーエックステクノが開発を進めている高電圧直流給電システムを、共同でNTTデータの社内システムの一部へ試験導入するもの。データセンタにおける消費電力を最大20%程度削減することを目指すという。高電圧直流給電システムを稼働中システムに導入しての大規模な実証実験として、同実験は国内初の取り組みとなり、海外のIT企業からも注目を集めているとのこと。

 高電圧直流給電システムでは、従来商用電源を交流で受電したあと、無停電電源装置で2回、IT機器内で1回、合計3回行っていた交流‐直流変換を1回にとどめ、機器に直接直流を供給する電源システムとなる。同システムにより、交流‐直流変換のエネルギー損失を削減することができる見込み。また直流48V方式に比べて給電ケーブルを細くできるため、送電効率を改善することが可能となる。

 実証実験の期間は29日〜7月末で、実証実験内容は「高電圧直流給電システムの電源の信頼性の検証」「高電圧直流給電システムの省エネ性の検証」「高電圧直流給電システムの安全性の検証」の3点となる。同実験に使用する検証機器については日本電気、日立製作所、富士通、日本ヒューレット・パッカード、EMCジャパン、サン・マイクロシステムズの各社が提供する。また、今回の実験結果を各社で共有し、今後の高電圧対応機器の開発を促進する計画だ。
《池本淳》
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