株式会社パブリカが運営しているものづくり新聞(代表:伊藤宗寿)は、世界の製造業DX事例を継続的に収集・分類している「製造業DX事例データベース」をもとに、リアルな課題と解決策を紐解くレポートを配信しています。このデータベースは、ものづくり新聞が日本と世界のニュース記事やプレスリリースなどを毎日自動取得しデータベースに蓄積する仕組みで、製造業向け情報発信を目的として構築した仕組みです。
今回の分析では、データベース内の製造業DX事例4,506件を対象に、各事例に記載された「導入技術・ツール」「取り組み内容」「ベンダー・パートナー」などの情報をもとに、製造業DXでどのようなツールやプラットフォームが活用されているかを整理しました。分析の結果、NVIDIA関連技術、Microsoft Azure / Azure OpenAI、ChatGPT / OpenAI、NVIDIA Omniverse、AWS、Microsoft Copilot、Google Cloud、SAP S/4HANA、Siemens Xcelerator、Geminiなどが、公開事例に多く登場していることが分かりました。
調査の背景:他社はどのようなプラットフォームを活用しているかご存知ですか?
製造業DXでは、スマートファクトリー、AI検査、予兆保全、生成AI、デジタルツイン、PLM、ERP、MES、ロボット、自動化、データ基盤など、さまざまなテーマが同時に進んでいます。一方で、製造業の実務担当者からは、ツール選定の前段階として、製品名やプラットフォーム名を把握したいというニーズがあります。特に、他社がどのような製品、プラットフォームを活用しているかは関心が高い項目です。
「製造業DXでは、実際にどのようなツールが使われているのか」
「AI、生成AI、クラウド、ERP、PLM、MESなど、領域ごとの代表的なツールを知りたい」
「同業他社がどのようなサービスやプラットフォームを活用しているのか知りたい」
「製造業DXで使われる技術スタックの全体像を知りたい」
こうした課題に対応するため、ものづくり新聞では、日々更新している製造業DX事例データベースをもとに、関連事例を分野別に整理しました。
公開事例で登場が多いツール・プラットフォーム名
今回の分析では、表記ゆれや関連語を一定範囲で名寄せし、製造業DX事例に登場する主要ツール・プラットフォームの傾向を整理しました。

ツール・プラットフォームは大きく6つの領域に分類できる
今回の分析から、製造業DXで活用されるツール・プラットフォームは、AI・生成AI基盤、クラウド・データ基盤、デジタルツイン・シミュレーション、ERP・基幹業務、PLM・設計データ管理、市民開発・BIの6領域に整理できます。
本分析の位置づけ
本分析は、各ツールの市場シェアや導入実績数を示すものではありません。公開されている製造業DX事例において、どのツール名称・プラットフォーム名がどのような文脈で登場しているかを分析したものです。分析から見えた3つの傾向
1. 製造業DXは「AI・クラウド・データ基盤」の組み合わせが中心になっている公開事例では、AI、生成AI、クラウド、データ基盤に関連するツールが多く登場しています。製造業DXは、収集したデータをAIで分析し、クラウド上で活用し、業務判断や現場改善につなげる段階へ進んでいます。
2. デジタルツインとシミュレーションが、設計・製造・ロボット領域で拡大している
NVIDIA Omniverse、Siemens Xcelerator、3DEXPERIENCE、Ansysなどの登場から、デジタルツインやシミュレーションが製造業DXの重要テーマになっていることが分かります。
3. ERP・PLM・MESと生成AI・BI・市民開発ツールの接続が重要になる
基幹システムや現場システムに蓄積されたデータを、現場担当者や経営層が使いやすい形で活用するには、BI、生成AI、業務アプリ、市民開発ツールとの連携が必要です。
製造業がツールを選ぶ際の視点
今回の事例分析から、製造業が取り組みを検討する際には、以下の観点が重要であると考えられます。
・自社のDXテーマが、AI、クラウド、ERP、PLM、MES、現場改善のどこに該当するかを明確にすること
・ツール単体ではなく、既存システムや現場設備との連携を確認すること
・データをどこに集め、誰がどのように活用するかを設計すること
・生成AIを使う場合は、社内データ、権限管理、セキュリティ、RAG設計を考慮すること
・市民開発ツールを使う場合は、現場の自由度とITガバナンスを両立させること
・導入後の運用、教育、人材育成、改善活動まで含めて検討すること
株式会社パブリカ
製造業を中心としたコンサルティングサービス(プロジェクトマネージメント、DXコンサルティング)を軸に、製造業向けウェブメディア事業(ものづくり新聞)、製造業向けDX人材育成プログラム(Innovation Maker Academy)などを手掛けています。私たちの夢は、ものづくりを通して好奇心と喜びでワクワクし続ける社会の実現です。目には見えない「作る人の想い」と変革の力を掛け合わせ、ものづくり企業と共に心躍る未来をつくり続けます。
HP:株式会社パブリカ
ものづくり新聞について
ものづくり新聞は、「ものづくりを通して好奇心と喜びでワクワクし続ける社会の実現」を目指すウェブメディアです。中小製造業や工芸職人のインタビュー記事や、製造業のDX・業務改革に関する情報を発信するメディアです。
この活動の一環として、国内外の製造業DX事例を継続的に収集し、業種、地域、技術、業務領域、活用テーマごとに分類・分析することで、製造業の実務者が自社の取り組みに活用できる情報提供を目指しています。
ウェブサイトはこちらから→makingthingsnews.com
製造業向けDX人材育成プログラム「Innovation Maker Academy」
ものづくり新聞による取材やコンサルティング活動により得た知見をもとに、製造業向けDX教育事業「Innovation Maker Academy」を展開しています。デジタル活用やDX推進課題に対して専門講師が講義やワークショップを実施いたします。「ものをつくる人から、変革を動かす人へ」をコンセプトに掲げ、ツール導入ありきではない教育プログラムをご提供しています。
ホームページはこちらから→imacademy.jp
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本件に関するお問い合わせ
ものづくり新聞 編集部(製造DX担当)
お問い合わせ先:[email protected]
Webサイト:makingthingsnews.com
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