GADは、慢性的な不安や心配を主たる症状とする疾患ですが、患者さんはそういった症状をご自身の性格的な問題と捉え、病気と認識しづらいという課題があります(1)。従来の疾患啓発では、こうした「自分が病気だと気づいていない」潜在的な患者さんに情報を届けることは困難でした。本プロジェクトでは、GADに対する日本初の治療薬としての承認を取得するなどGADにおける専門的知見を持つヴィアトリス製薬と、月間1,300万人以上が利用するUbieの"症状起点"で生活者に情報提供できるAIプラットフォームを組み合わせることで、これまで適切な医療情報にアクセスできなかった潜在患者層への新たな接点を創出します。両社は、ヴィアトリス製薬がこれまで培ってきたGADをはじめとする精神疾患領域での知見とUbieが保有する医療AI技術を掛け合わせることで、GADの患者さんが早期に適切な医療を受けられるよう情報提供や受診サポートを強化し、患者さんの生活の質(QOL)の向上と社会全体の健康促進に一層貢献してまいります。

GADは学校や仕事、家庭内での出来事など、日常のさまざまなことに対して慢性的にコントロールできない過剰な「不安」や「心配」を中心症状とする疾患です。不安や心配に加えて、十分な睡眠がとれなくなったり、筋肉が緊張して凝ったりなどの身体症状や、落ち着かない、疲れやすい、イライラする、集中できなくなることで、生活や仕事において深刻な機能障害を起こすことがあります(2)。世界保健機関(WHO)の報告によると、日本におけるGADの生涯有病率は2.6%と報告されており(3)、自己記入式質問票であるGAD-7を使用した最近の研究では、疑いを含むGAD(GAD-7スコアが10点以上)の有病率が7.6%であると報告されています(4)。しかし、GADに罹患した経験がある方のうち、医療機関で治療を受けたことのある方の割合は30.9%と報告されており、多くの患者さんが適切な診断・治療を受けていない可能性が示唆されています(3)。
また、GADは、動悸、頭痛、胃腸の不調、筋肉の緊張や凝りといった「身体症状」が前面に出ることもあるため、患者さんは内科や整形外科などを受診するケースもあります。こうした状況では、背景にあるGADが見落とされ、適切な診断・治療に至るまで時間を要することがあります。そのため、GADへの理解を広げ、早期発見と適切な治療につなげることが重要です。
これまで日本にはGADに対して承認された治療剤はありませんでしたが、3月23日にセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤の「イフェクサーSRカプセル37.5mg、同75mg」(一般名:ベンラファキシン塩酸塩)が国内での「全般不安症」の適応追加に対する承認を取得し、日本で初めてGADに対する治療剤となりました。この新たな治療選択肢の登場に伴い、今までご自身の症状を性格ととらえて我慢してきた方、症状に気づきながら受診をためらっていた方に対するGADの情報アクセスへのニーズが高まることが予想されます。
本プロジェクトは、Ubieが提供する生活者向けサービス「ユビー」を活用し、GADに関連する症状(不安、心配、動悸、不眠、倦怠感など)を持つ方に、疾患に関する詳しい情報を提供することで医療機関への適切な受診行動の支援と疾患認知度の向上を目指すものです。具体的には、「漠然とした不安が続く」「眠れない」「疲れやすい」といった症状をユビーに入力すると、AIがGADを含む関連疾患と、相談できる近隣の医療機関の情報を提供します。これによりご自身の不調から、早期に適切な医療機関を受診することを目指します。両社は本プロジェクトを通じ、精神疾患領域におけるデジタル疾患啓発の新たなモデルケースとして、不調に悩む方々がその人らしい生活を取り戻せるよう支援してまいります。
1. Nomoto K, Otsubo T, Misago R, Higa S. Disease Awareness, Care-Seeking Behavior, and Symptom Burden Among Japanese Patients with Generalized Anxiety Disorder: Results from a Web-Based Questionnaire of Clinical Trial Participants. Neuropsychiatr Dis Treat. 2026;22:1-14
2. 高橋 三郎 ほか監訳; “II 診断基準とコード5不安症群/全般不安症” :DSM-5-TR精神疾患の診断・統計マニュアル 医学書院p242-246
3. Stein DJ, Kazdin AE, Ruscio AM, et al. Perceived helpfulness of treatment for generalized anxiety disorder: a World Mental Health Surveys report. BMC Psychiatry. 2021;21(1):392.
4. Matsuyama S, Otsubo T, Nomoto K, Higa S, Takashio O. Prevalence of Generalized Anxiety Disorder in Japan: A General Population Survey. Neuropsychiatr Dis Treat. 2024 Jun 26;20:1355-1366.
【ヴィアトリスについて】
ヴィアトリスは、世界中の誰もが人生のあらゆるステージで、より健康に生きられるよう貢献することをミッションとするグローバル・ヘルスケア企業です。私たちは、独創性と確固たる決意をもって果断に取り組むことで、世界中の患者さんのニーズに応えています。新薬の開発、必要とされる医薬品の安定供給の確保、大胆なイノベーションの追求など、あらゆる場面において、大規模かつ持続可能で効果的な解決策を提供しています。当社は、ジェネリック医薬品、実績のあるブランド医薬品、そしてアンメットメディカルニーズが顕著な領域における革新的な医薬品まで、幅広く機動的なポートフォリオを通じて、社会にインパクトを与えることを目的として設立されました。ヴィアトリスは米国に本社を置き、ペンシルベニア州ピッツバーグ、中国上海、インドのハイデラバードにグローバルセンターを有しています。詳細については、 viatris.com および investor.viatris.com 、 X(旧:Twitter) 、 LinkedIn 、 Instagram 、 YouTube をご覧ください。
社名 : ヴィアトリス製薬合同会社
所在地 : 〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ森JPタワー
設立 : 2020年11月
代表者 : 社長 ソナ・キム
URL : https://www.viatris.jp/
【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビーメディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地 :〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
設立 :2017年5月
代表者 :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL :https://ubie.life
【生活者向け 医療AIパートナー「ユビー」について】
『医療AIパートナー「ユビー」』は、サービス公開から5年間で月間1,300万人規模の方にご利用いただいている『症状検索エンジン「ユビー」』や『ユビー 病気のQ&A』で培った全ての知見を注ぎ込み、医療現場での実績と専門性に根差した医療特化型AIパートナーです。対話を通じて自分のことを理解したAIが、症状への対処法や病院探しのサポート等、最適な医療への道のりをパーソナルに提案。総合医療サービスとしては国内初の「医師が開発した医療AIパートナー」です。
※ユビーは医療情報の提供のみを行っており、医学的アドバイス、診断、治療、予防などを目的としておりません
日本語版URL: https://ubie.app/
US版URL: https://ubiehealth.com
【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 医療AIパートナー「ユビー」・症状検索エンジン「ユビー」
日本版: https://ubie.app/
US版: https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/
▽医療機関向け「ユビー生成AI」
https://intro.dr-ubie.com/hospitals/generativeai_lp
▽製薬企業向け「ユビー for Pharma」
https://ph-ubie.com/
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