現場では作業効率化の技術導入が急務
物流倉庫におけるピッキング作業は、出荷工程の要でありながら、熟練度に依存しやすく、省人化の課題を抱える業務です。誤出荷防止や動線の最適化には、作業者の経験と集中力が求められる一方、人材不足や人材コストの増大が業界全体の課題となっています。こうした中、XR技術を活用して非熟練者の作業効率を向上させる試みが注目されています。
<MiRZA(ミルザ)について>
NTTコノキューデバイスが開発したXRグラス。着脱のしやすさ・疲れにくさを重視し、約125gの軽量で一般的なメガネに近い形状を実現。MiRZAと無線接続したスマートフォンを用いてハンドジェスチャーなどでコンテンツを操作可能。
https://www.devices.nttqonoq.com/mirza/

【PoC概要】
今回のPoCにおいて、テックファームはピッキングリストの読込から棚位置案内、保管場所の強調表示、誤ピッキング検知、作業記録までを一連で支援するアプリケーションおよびバックエンドシステムを開発・提供し、データ管理基盤の構成を担当しました。実証環境および作業員はDMS社が提供し、NTTコノキュー社と共に実際の倉庫環境で実用性検証を行いました。

当社が実装したアプリのフローとグラス表示イメージ
<実証結果>
非熟練者:作業効率(秒/アイテム)11%短縮
・単一物品のみ含まれるピッキングリストを対象
・ピッキングリストを1枚ずつ処理する作業に限定(複数枚のリストを同時作業しない)
テックファームは、本PoCでの技術提供を通じて得られた知見を活かし、物流倉庫のみならず製造・検品など幅広い現場へのXR導入を推進します。今後もパートナー企業と連携し、現場作業の効率化・品質向上・人材不足の解消に寄与するソフトウェア開発を展開していきます。
モバイル、XR技術におけるテックファームの取り組み
テックファームグループは、最先端テクノロジーと創造力で産業の変革をリードすることをミッションとして、1998年の創業以来、世界初や日本初のサービス実現に携わってきました。世界初のモバイルインターネットサービスであるNTTドコモ「iモード」立ち上げ時のシステム開発への参画をはじめとして、モバイル黎明期から多種多様な産業におけるICT活用の経験やノウハウを蓄積。ICTソリューションとして提供しながら、自社でも産業の変革に取り組む特徴的なビジネスモデルを確立してきました。
近年では3D/XR、AI、メタバース活用など最先端テクノロジーにも注力し、幅広い業界でのデジタルトランスフォーメーションを支援。長きに渡りデバイスの成長に合わせ、先端技術を携えて開発に参加してきたテックファームならではの経験が、本PoCにも反映されています。
<参考>ギャラクシーズ:VRとAIの先端的開発・社会実装に取り組むスタートアップ
テックファームグループのひとつ株式会社ギャラクシーズは、博士号を持つ物理学者が多数在籍し、最新のAIモデルやVR技術をスピーディに実用化することに強みを持っています。2019年にテックファームホールディングスのグループ会社となり、その知見がグループに活かされています。
https://www.galaxies.co.jp/
【企業概要】
会社名 テックファーム株式会社
所在地 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティタワー23F
代表者 代表取締役社長 千原 信悟
設 立 2015年
資本金 100百万円(2025年6月末現在)
URL https://www.techfirm.co.jp/
※記載の商品名、サービス名及び会社名は、各社の商標または登録商標です。
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