記
1.概要
JAXAの研究開発部門センサ研究グループと、早稲田大学理工学術院の川西 哲也教授の研究グループによると、高高度プラットフォームに搭載可能な小型軽量テラヘルツ帯のアンテナサブシステム(通信用アンテナ、アンテナ追尾システム)および受信機を開発し、高度約3kmを飛行中の航空機に搭載して、アンテナを地上に向けて自動追尾させながら、地上と上空間の高速大容量通信(データ通信速度4Gbps)を実証しました。高速飛行中の航空機と地上実験局との間のデータ通信において、テラヘルツ帯の電波を用いた高速大容量通信に成功したのは今回が世界初※となります。
多摩川電子は本実験に使用した無線通信システム内のコア技術の一つであるテラヘルツ帯周波数変換装置を設計、製造し、早稲田大学に納入いたしました。本装置は「E-plane BPF」と「小型周波数変換装置」で構成されており、地上局側、航空機側それぞれに使用され、通信品質に考慮したテラヘルツ帯設計と超広帯域ベースバンド設計することにより、テラヘルツ帯通信に重要な機能を担います。
※JAXA/早稲田大学 2025年5月30日付「小型軽量テラヘルツ帯アンテナサブシステムを開発し、飛行中の航空機と地上実験局との間で高速データ通信に成功」より引用。

設計した地上局側テラヘルツ帯周波数変換装置

設計した航空機側テラヘルツ帯周波数変換装置
2.今後の取組みについて
多摩川電子は、今後も次世代移動体通信の研究・開発プロジェクトに参画し、6G時代に向けた製品開発に取り組んでまいります。
JAXAプレスリリース:https://www.jaxa.jp/press/2025/05/20250530-1_j.html
早稲田大学プレスリリース:https://www.waseda.jp/inst/research/news/80951
以 上
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