日米医療シンポジウム「医療現場にコーチングを導入した医師が語る 病院の人的基盤のづくりへの道のり」講演レポート公開開始 - PR TIMES|RBB TODAY
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日米医療シンポジウム「医療現場にコーチングを導入した医師が語る 病院の人的基盤のづくりへの道のり」講演レポート公開開始

組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファーム、株式会社コーチ・エィ(東証スタンダード9339)は、2010年より開始した医療従事者を対象としたコーチングプログラムの提供を皮切りに、医療機関における組織変革を支援しています。

この度、オンラインで開催いたしました日米医療シンポジウム「医療現場にコーチングを導入した医師が語る 病院の人的基盤のづくりへの道のり」の講演レポートを公開いたしましたので、お知らせいたします。
本プレスリリースでは、講演内容の一部をご紹介しております。講演内容の詳細をご覧になりたい方は、下記よりダウンロードをお願いいたします。

講演レポートのダウンロード
講演内容の詳細をご覧になりたい方は、こちらへお進みください。




| 日米医療シンポジウムの講演概要

第1部

システミック・コーチング:組織はいかに個人を支援できるか
スピーカー マサチューセッツ総合病院 医学博士 Kerri Palamara氏

医療従事者は神のような特質を持ち、完璧さを常に求められ、仕事に対する制限もありません。
一昔前はこんなふうに考えられていました。
しかし昨今、医療従事者のバーンアウトへの関心が高まっており、他者へケアを提供している医療従事者にもケアが必要だと認識され始めています。
そのなかで、ストレスの軽減・レジリエンスの向上などに対して医療従事者一人ひとりが自分でどのように管理していくのかということだけでなく、従業員のウェルビーイングを組織がいかに実現し高めていくかにも注目が集まっています。医療従事者にとっては、その組織にいる意味を見出し、帰属意識が高まり、成長の機会が得られることなどが大切です。

コーチングは、従業員のウェルビーイングを高めるうえで重要な役割を果たします。
「コーチングは、ストレスの原因それ自体を回避することはできないが、その苦しみを軽減することはできる」
この考えから、マサチューセッツ総合病院(以下MGH)の研修医および教授陣の医師を対象とした「MGH医師向けコーチングプログラム*」を開発しました。このプログラムにおいて院内コーチは、コーチング力強化のためのトレーニングを定期的に受けながら、キャリアに直接関係しない研修医や専攻医(フェロー)に対して、現状確認、理想の言語化、理想へ到達するための短期的なゴール設定などのステップを踏んだコーチングを行っています。
「MGH医師向けコーチングプログラム」を実施することによって、ある研修医においては、典型的なストレス要因である、仕事と生活のバランス、人間関係、自己信頼などに対する対処スキルに顕著な改善がみられました。また、院内で教員と研修医との間で行われた数千時間にも及ぶコーチング・セッションは、医療ミスやバーンアウトの減少にも寄与したことも明らかになっています。

コーチングは、個人の支援だけでなく、院内全体のマネジメントを変えていくきっかけにもなり、ひいては組織文化の変化へとつながるものだと確信しています。

* パラマラ博士が考案・指揮しているMGHの研修医および教授陣の医師を対象とした「MGH医師向けコーチングプログラム」は、全米で40を超える研修医・専攻医向けプログラムや、数々の専門学会へと拡がっており、パラマラ博士は、これらのプログラムの定着や評価、維持に積極的に関与しています。



Kerri Palamara氏ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院(以下MGH)のプライマリ・ケア一般内科医、同MGHプロフェッショナル・ウェルビーイング・センターを率い、MGHワークプレイス・ウェルビーイング・コラボレーションとMGH ELEVATE医師リーダーシップ・プログラムの共同リーダー



第2部

コーチング導入によって松山赤十字病院が目指したいこと
スピーカー 松山赤十字病院 副院長 竹之山 光広氏

松山赤十字病院では「当院で働くことにやりがいと誇りを感じ、活躍の場を広げるリーダーが増えていくために、コミュニケーションを大事にする文化を根付かせたい」という想いからコーチングプロジェクトが発足しました。
導入1年目は、現在の院長がインターナルコーチとなり外科医師に対して1対1のコーチングを行っていましたが、3年目以降は院内でのインターナルコーチを増やしていき、コーチング対象も、医師だけでなく、事務系職員、薬剤部・看護部・検査部の職員などへ拡大しました。
また、1対1のコーチングだけでなく、コーチ・エィの「3分間コーチ(コーチングのエッセンスを学びながら、参加者同士で3分間の対話を繰り返し行うプログラム)」を他部署合同で実施することで、コーチングの輪をさらに院内に広げていきました。
こうしてコーチングの輪を徐々に広げていくことで、院内のコミュニケーションは昔ながらのトップダウンから、対話・話し合いのコミュニケーションへと変化していきました。今では、全員がコーチングを経験した外科の医局内は、各グループの部長とスタッフが医局内での課題点を皆で話して解決するようになっています。中堅の医師によって専攻医と研修医を対象とした新たな研修が発案されたり、働き方改革の検討では若手職員によるワーキンググループが発足したりするなど、職員にも主体的な動きがみられるようになり、コーチングをきっかけに変化が生まれています。
今後は、病院全体・他職種にもさらにコーチングを広げていき、コミュニケーションを大事にする文化を根付かせていきたいと考えています。



竹之山 光広氏松山赤十字病院 副院長(兼)呼吸器外科 部長、がん診療推進室 室長、組織を横断したコーチングプロジェクトの推進リーダー、九州がんセンター 連携研究員



第3部

座談会

今回のシンポジウムのテーマである「病院の人的基盤づくりへの道のり」に焦点を当て、登壇した両医師とモデレーターである当社執行役員の大塚 志保が主に以下4つテーマについて対話しました。
新たな取り組みであるコーチングを導入する際に突き当たる壁とその乗り越え方や、取り組みを組織全体へ広げていく際の具体的なアイディアなど、医療機関へコーチング文化を浸透させるためのヒントを探っています。
- コーチングの導入に向けて組織の人を巻き込んでいく際、プロジェクト推進者ができることは何か?
- 「コーチングの導入は経営にインパクトを与えられるのか?」その疑問にどう答える?
- コーチング導入の成功の兆しは、いつ頃出てくるのか?
- コーチングを導入したからこそ、得られたものは何か?

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医療機関向けコーチングのお問い合わせ
医療機関向けのコーチングサービスや、講演依頼などに関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。

| 株式会社コーチ・エィについて

コーチ・エィは、組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファームです。
人と人との関係性に焦点をあて、システミック・コーチング(TM)というアプローチで、組織全体の変革を支援する対話を通じた組織開発を推進しています。

1997年の創業(当時はコーチ・トゥエンティワン)以来、約30年にわたりパイオニアとして日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。クライアントの約8割(売上高比)がプライム市場に上場している大企業です。また、コーチ人材の開発にも力を入れており、今まで1万人以上のコーチを輩出してきました。
2008年にはコーチング研究所というリサーチ専門の部署を構え、世界に先駆けてエビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供してきました。豊富なコーチング実績の分析データをもとに、コーチングに関する学術研究や成果の可視化に向けた研究に取り組んでいます。

東京のほか、ニューヨーク、上海、香港、バンコクに拠点を構え、日本企業の海外拠点はもとより、海外現地企業にもコーチングを提供しています。世界的なコーチ養成機関の草分けであるCoach Uを2019年に子会社化するなど、さらなるグローバルネットワークの拡大を図っています。

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