2025年11月25日
奉祝演奏を彩った「日本の神話」
2019年、令和への改元に伴い執り行われた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」の際、奉祝演奏時に大型スクリーンに映し出された日本の神話を描いた作品は、フランスの画家、マーク・エステル氏(Marc Estel)の手によるものでした。
長年にわたり日本の精神文化を主題に創作活動を続けてきたマーク・エステル氏は、2023年4月24日、展覧会開催中の大阪にて、80歳でその生涯を閉じられました。アトリエには、日本の神話をテーマとした未完成の油絵8点が遺されています。

写真 マーク・エステル絵画作品
「神話は自然と深い繋がりがある」
マーク・エステル氏の作品の根幹を成すテーマは、「自然と愛」です。
氏が訪日し、神社を訪れた際に神道や日本の神話について話を聞いたことが、創作活動の大きな転機となりました。氏はその時、「神話は自然と深い繋がりがある」と感じ、1990年より日本の古典『古事記』を読み解き始めます。豊かな色彩を用いて、神話から着想を得た風景を浮かび上がらせ、神々の世界をキャンバスに表現しました。
1996年には、日本のはじまりであるイザナギとイザナミの作品を伊勢神宮へ奉納。その後も明治神宮や生田神社など、数多くの神社へ作品が奉納されています。氏の作品は日本語、英語、イタリア語などに翻訳された3冊の書籍としても出版され、豊かな色彩で描かれた自然の美しさや日本神話の世界は、国内外で高く評価されています。

写真 マーク・エステル絵画作品
芸術の領域を超えた創作活動
マーク・エステル氏は、水墨画の影響を受けて水彩画で日本の神話を表現した後、油絵による作品も生み出しました。さらに、絵画だけでなく、ブロンズ、陶器、グラスなど、多岐にわたる芸術分野で作品を制作しました。
(詳細:https://marcestel-collections.com/jp/)
また、氏は同誌国際ジャーナリストの樽谷大助氏と共にピースラリーを通じて世界を巡り、「日本の神話を描いた絵画を世界の人々に観てもらいたい」という強い想いを常に語っており、その姿は樽谷氏の心に深く刻まれています。(樽谷氏は、地元神戸の生田神社に奉納された作品など、7点のジークレー作品を所蔵しています。)

写真 マーク・エステル絵画作品
マークエステル、そのスピリットの継承
現在、マーク・エステル氏の意思を受け継ぎ、マークエステル財団のルベーグ・セバスチャン氏、そして同誌の樽谷大助、稲村徹也が協力し、新たな展覧会を企画しています。
ルベーグ・セバスチャン氏より継承されたマーク・エステル氏のスピリットと、生涯をかけた日本への愛は、国境や宗教を超えて、ここからまた新たに世界へと羽ばたき、感動と共に未来へと受け継がれていくことでしょう。

写真 マーク・エステル自画像
欧州ジャーナリスト連盟(European Federation of Journalists)
会員No.JP465 N J269写真家
日本外国特派員協会メンバー
会員No.TA1321
(社)モナコウィークインターナショナル
取材 国際ジャーナリスト
樽谷大助d.tarutani0120@gmail.com
取材アシスタント
稲村 徹也
Mayuco
HINATA TARUTANI
KANAME YAGIHASHI
Tatiana Ivanovna

配信元企業:一般社団法人モナコウィークインターナショナル
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