前編では、インターネットと電話料金をトータルに考えると、フレッツ・ADSLとBフレッツではさほど差がないことが分かった。しかし、この2つの費用が逆転する場合もあるのだ。 各フレッツサービスは、NTT東日本とNTT西日本がそれぞれのエリアで提供しており、前編ではユーザ数が多いNTT東の料金を用いて計算していた。そこで、もう一方のNTT西の料金を用いて計算したところ、Bフレッツとフレッツ・ADSLにかかる費用が逆転したのだ。 東西での違いは以下の3つになる。・フレッツ・ADSL モア24が月額2,980円(東よりも230円高い)・IP電話に対応したADSLモデムのレンタル料金が月額730円(東よりも240円高い)・Bフレッツ ファミリー100タイプは月額2,300円(東よりも200円安い) これを踏まえてNTT西の料金を用いて費用を計算すると以下のようになる。●フレッツ・ADSL モア24+@nifty 加入電話利用料金: 月額1,450円(1級局)〜月額2,390円(ライト/3級局) フレッツ・ADSL利用料金: 月額2,980円 各種機器のレンタル料金: 月額730円 (ADSLモデム+IP電話アダプタ一体型) ISP料金: 月額2,000円 IP電話利用料金:無料------------------- 合計:月額7,160円〜月額8,100円●Bフレッツ(ファミリー100)+@nifty Bフレッツ ファミリー100利用料金: 月額4,300円 回線終端装置: 月額900円 屋内配線利用料金: 月額200円 ルータ+IP電話アダプタ: 月額380円 ISP料金: 月額2,000円 IP電話利用料金: 無料------------------- 合計:月額7,780円 このように、Bフレッツにかかる費用の方が320円安いのだ。また、フレッツ・ADSLの最安パターンに月額600円を足せばBフレッツが利用できることも驚きだろう。 NTT西のエリアでは、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力、USENがそれぞれがFTTHを提供する激戦区になっている。こんな事情があるため、NTT西のBフレッツはNTT東よりも安く設定されているのだ。その結果こうした逆転が生まれたことになる。<<前編