夏の“びしょ濡れフェス”で、歌手ソンミのステージが大きな注目を集めている。
7月26日に開催された「ウォーターボム(WATERBOMB)ソウル2026」での一幕だ。
京畿道高陽市のKINTEX屋外グローバルステージに登場したソンミは、ミントカラーの大胆な衣装で水しぶきの中、変わらぬ存在感を放った。
しなやかな身のこなしと挑発的なパフォーマンスは、まさに“元祖・ウォーターボム女神” と呼びたくなるものだった。
だが、今回のステージで多くのファンの胸を打ったのは、ソンミのセクシーさだけではなかった。
派手なステージで感動の再会
彼女の横には、“あのダンサー”が戻ってきていた。ダンサーで俳優のチャ・ヒョンスンだ。
ウォーターボム公式SNSは、公演後に「これだ!また会えた!ウォーターボム ソンミ×チャ・ヒョンスンのステージを高画質で一緒に楽しもう」という趣旨の文章とともに、2人のステージ映像を公開した。

映像には、ソンミが代表曲『24 hours』を歌いながら、チャ・ヒョンスンと息の合ったパフォーマンスを見せる姿が収められている。
なかでも目を引いたのは、チャ・ヒョンスンがソンミを支え、持ち上げる場面だ。ソンミが片脚を上げながら彼に身を預け、視線を交わす姿は、2人ならではの呼吸を感じさせる。
2人の縁を語るうえで欠かせないのが、2018年のウォーターボムだ。
当時、ソンミはホワイトのボディスーツにデニムショートパンツを合わせた大胆なスタイリングでステージに立ち、大きな話題を呼んだ。その映像はショート動画として1500万回以上再生されるほど拡散し、ソンミの“ウォーターボム神話”を決定づけたステージの一つとなった。

そして、そのステージでソンミの横にいたのがチャ・ヒョンスンだった。鍛えられた身体と強い存在感で注目を集めた彼は、その後Netflix『脱出おひとり島』、Mnet『Be Mbitious』、Netflix『フィジカル100』などに出演し、ダンサーからタレント、俳優へと活動の幅を広げていった。
ソンミ自身も過去に、2018年のウォーターボム映像について「私を見に来たというより、隣にいたチャ・ヒョンスンさんを見に来た人のほうが多かったのかもしれない」と冗談めかして語っている。それほど、2人のステージは強烈な印象を残していた。

「人生が一瞬で止まった」白血病との闘い
しかし、チャ・ヒョンスンは昨年9月、自身のSNSを通じて白血病で闘病中であることを告白した。
彼は「6月初め、救急室に運ばれ、私の人生が一瞬で止まった」と明かし、出演を控えていた作品の最終オーディションに合格していたにもかかわらず、白血病の診断によって出演がかなわなくなったと伝えた。
当初は自分自身でも病気を受け止めることが難しく、誰にも話せなかったという。恐怖と混乱が毎日を満たしていた。それでも彼は、「必ず乗り越える。夢と情熱はまだ生きている。再びステージとカメラの前に立つ日を待っている」と綴った。
その後、チャ・ヒョンスンはYouTubeを通じて闘病生活も公開。抗がん治療、無菌病棟での生活、脱毛によって自ら髪を剃る姿まで隠さず見せた。
単なる近況報告ではなく、病と向き合う過程そのものを記録していた。

同年12月には、本人の言葉で完治判定を受けたことを伝えた。「終わらないと思っていた闘病生活が、ついに幕を下ろした。クリスマスプレゼントをもらった気分だった」と心境を明かした。
もっとも、完治したからといって、すぐに以前と同じように動けるわけではなかった。今年1月にはYouTubeで「仕事がしたい。あまりにも長く休んだ」と復帰への思いを語る一方、「抗がん治療をしながら、自分のキャラクターがかなり消えた。以前の強いイメージのようなものが」と率直な不安も打ち明けていた。
だからこそ、今回のウォーターボム復帰には大きな意味がある。
水しぶきの中で再びソンミの横に立ち、彼女を支え、持ち上げたチャ・ヒョンスンの姿は、単なる“懐かしの再共演”ではなかった。闘病を乗り越え、もう一度ステージに戻るという彼自身の約束が果たされた瞬間でもあった。

実際、公開された映像には「また見られてうれしい」「彼が戻ってきた」「復帰おめでとう」「本当にかっこいい」といった応援の声が相次いでいる。
ウォーターボムは、どうしても衣装や露出、セクシーな演出が話題になりやすいフェスでもある。今年のソンミのステージも、その華やかさと大胆さで視線を集めた。
だが、その熱気のなかには、別の物語もあった。
2018年にソンミの横で注目を浴びたダンサーが、白血病を乗り越え、2026年の夏に再び同じステージへ戻ってきた。
水しぶきの中で交わされた再会は、派手な夏フェスの一場面でありながら、チャ・ヒョンスンにとっては再出発の証しでもあった。
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