観客動員数1700万人を突破し、韓国映画の歴代興行収入記録を塗り替えた映画『王と生きる男』(原題)の盗作疑惑と関連した法的紛争が、ひと段落した。
去る7月23日、韓国の法曹界によると、裁判所はドラマ『厳興道(オム・フンド)』(未制作)の脚本家の遺族が映画『王と生きる男』の制作会社オンダワークスとBAエンターテインメント、配給会社ショーボックスなどを相手に行った上映禁止仮処分申請を棄却した。
裁判所は、2作品が実在の人物をもとにした歴史劇であるという共通点はあるが、核心的なテーマと物語の構造、人物の設定などにおいて、本質的な違いがあると判断した。
特に、遺族側の脚本は儒教的な忠義を中心に展開する反面、映画は端宗(タンジョン)と厳興道、村の人々が交流しながらともに変化し、成長する過程を中心にしていると説明した。
また、『王と生きる男』を手掛けたチャン・ハンジュン監督が、遺族側の脚本を見た、あるいはこれをもとに映画を制作したと認めるに足る資料も提出されなかったと判断した。
これに先立ち、遺族側は映画が2019年にこの世を去った脚本家A氏の未制作ドラマの脚本『厳興道』を盗用したと主張した。

遺族は、端宗が最初は食事を拒否していたものの、心を開いて食べる場面、端宗が極端な選択を試みるのを厳興道が止める場面、宮女「梅花(メファ)」の設定、厳興道の家族構成など、さまざまな要素が類似していると主張し、制作会社に内容証明を送ったことに続き、上映禁止仮処分を申請した。
これに対し、制作会社オンダワークスは「映画は歴史的事実を基盤とした純粋な創作物だ」として、「創作の全過程が記録されており、ほかの著作物を盗用した事実は一切存在しない」と疑惑を否認してきた。
今回の裁判所の決定により、『王と生きる男』は航空機・船舶での上映はもちろん、動画配信サービスでの公開、DVD公開、海外輸出など、後続の事業も予定通り行えるようになった。
なお、『王と生きる男』は、廃位となった幼い王、端宗が寧越(ヨンウォル)の流刑地で、村長の厳興道と村人たちに出会い、最後の時間を過ごしながら、互いを変化させていく史劇映画だ。最近、観客動員数1700万人を突破し、韓国映画の歴代興行収入1位、歴代興行成績2位の記録を打ち立てた。
(記事提供=OSEN)
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