映画監督のキム・チャンミンさんが暴行被害により死亡していた事実が遅れて明らかとなり、波紋を広げている。
そうしたなか、現場にいた目撃者の追加証言が公開され、衝撃を与えている。
【注目】キム・チャンミンさん、死因が遅れて判明…遺族「無念だ」
4月1日に放送された韓国JTBC『事件班長』(原題)では、キム・チャンミンさんの暴行致死事件が取り上げられた。
キム・チャンミンさんは昨年10月20日、発達障害のある息子がトンカツを食べたいと言ったため、深夜に24時間営業の飲食店を訪れた。しかし、隣席の客と騒音をめぐってトラブルとなり、暴行を受けて倒れたとされている。
その後、約1時間後に病院へ搬送されたが、脳出血により脳死判定を受け、最終的に死亡した。
特に、JTBCの報道で公開された防犯カメラ映像には、息子の目の前で加害者グループから集団暴行を受ける様子が映され、大きな衝撃を与えた。

加害者たちは店内でもキム・チャンミンさんに圧力をかけたうえ、店外へ連れ出して集団で暴行を続けた。倒れた後も暴行をやめず、引きずり回すなどさらなる被害を加えていたという。
さらに番組では、現場にいた目撃者の証言も報じられた。目撃者は「加害者は計6人で、被害者は一方的に制圧された。黒い服を着た背の高い人物に“バックチョーク(首を締める技)”をかけられ、その場で気絶した。その後も両手を広げて『やめてほしい』と意思表示をしていたが、チェック柄のシャツの人物が殴りかかり、暴行が始まった」と説明した。
さらに「防犯カメラのない路地へ引きずっていき、再び殴打した。店の責任者が通報しようとすると携帯電話を奪い、『警察に通報するのか』と威圧した」と、当時の状況を証言した。
また、レストラン関係者によると、気絶したキム・チャンミンさんを見て加害者の一部は笑っていたという。警察と救急隊員が出動し、通報から約1時間後にようやく病院へ搬送されたが、脳出血による脳死判定を受け、約2週間後に亡くなった。

これに対し遺族は、番組を通じて「警察や検察、裁判所を信じていたが、現場で加害者を拘束せず、身元確認のみで帰してしまった。捜査では当初、容疑者を1人に特定されたが、私たちが証拠や証言を集めて再捜査を求めた結果、少なくとも2人が関与していることが明らかになった」と訴えた。
さらに「逮捕状も請求されたが、裁判所は『住居が明確で証拠隠滅の恐れがない』として棄却した。人が亡くなっているのに、なぜ拘束されないのか」と無念の思いを明かした。
また、現場にいた発達障害のある息子は、事件後に不安や叫び声を上げるなどトラウマに苦しんでいるとされ、悲しみを一層深めている。遺族は当初、報復などを恐れて公表を控えていたが、謝罪もなく逮捕状が相次いで棄却されたことから、やむなく告発に踏み切ったという。
これを受け、警察は「当時の捜査が適切だったか調査中であり、遺族の指摘も含めて検討する」との立場を示した。
なお、キム・チャンミンさんは昨年11月7日、40歳で亡くなった。これまでに映画『大将キム・チャンス』(2017)、『The Witch/魔女』『麻薬王』(2018)、『雨とあなたの物語』(2021)、『消防士 2001年、闘いの真実』(2024)などで作画チームとして参加。監督としては『誰かの娘』(原題・2016)、『九宜駅3番出口』(原題・2019)を手がけた。
(記事提供=OSEN)



