韓国を17年ぶりのWBC準々決勝進出へ導いたムン・ボギョンが、思わぬ“炎上”に巻き込まれている。
準々決勝進出を決めたオーストラリア戦の最終打席で三振に倒れたことが、一部の台湾ファンの反発を招いたのだ。
韓国野球代表は3月9日、東京ドームで行われたWBC・C組最終戦でオーストラリアを7-2で下し、劇的に準々決勝進出を決めた。
日本と台湾に連敗し、敗退危機に追い込まれていた韓国は、「2失点以下」かつ「5点差以上の勝利」という厳しい条件を満たし、米マイアミ行きの切符をつかんだ。
この勝利の中心にいたのがムン・ボギョンだ。彼は2回表、右中間スタンドへ運ぶ2ランホームランで先制点を挙げ、3回表と5回表にもタイムリーを放って韓国打線をけん引した。
今大会のグループリーグだけで11打点を記録し、全打者トップの打点をマークしている中心打者だ。

問題の場面は、オーストラリア戦の9回表だった。韓国が7-2でリードしていた場面で、2死一塁、ムン・ボギョンが打席に入った。しかし彼は3球を見送って三振に倒れ、そのまま守備に移った。試合はそのまま7-2で終了した。
この場面が、一部の台湾ファンに誤解を与えた。
当時、台湾は失点率の計算に基づいて韓国戦の結果を見守っていた。韓国がオーストラリアから8点以上を奪えば、台湾にも準々決勝進出の可能性が残っていたからだ。
台湾の条件は、韓国がオーストラリアに勝利したうえで、韓国が3失点し、オーストラリアが8失点するという非常に難しいものだった。
そのため一部の台湾ファンは、ムン・ボギョンの最後の三振について、「故意に三振したのではないか」と主張した。その後、ムン・ボギョンが自身のSNSに試合写真とともに「行こう、マイアミへ!」と投稿すると、コメント欄には中国語の悪質コメントが殺到し、その数は1万件を超えた。
しかし、こうした批判には説得力が乏しいとの見方が多い。ムン・ボギョンが台湾を敗退させるために、わざわざ故意に三振する理由自体がないからだ。

当時、韓国はすでに準々決勝進出の条件を満たしていた。追加点が絶対に必要な状況ではなかった。そして結果的に、オーストラリアが9回裏の攻撃で得点できず、試合はそのまま終了した。つまり、ムン・ボギョンの最後の打席結果と台湾の敗退可否には、直接的な関係はなかったのだ。
また、ムン・ボギョンが追加点を挙げて韓国が8点以上を記録したとしても、オーストラリアが3点以上を挙げる必要があった。結局、韓国がオーストラリアを7-2で下したことで、台湾の可能性は消えた。
これを受け、一部の台湾ファンは自国の悪質コメント投稿者の行動を謝罪した。ムン・ボギョンのSNSには、「韓国の準々決勝進出を祝う。一部の台湾ファンに代わって謝罪する」といったメッセージも相次いだ。
予選最後の打席が思わぬ騒動へと広がったが、韓国をマイアミへ導くうえでムン・ボギョンのバットが大きな役割を果たしたことは、紛れもない事実だ。
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