ガールズグループNewJeansが所属事務所ADORとの専属契約の有効性をめぐる裁判で敗訴したなか、「ILLITはNewJeansのコピー」という主張も退けられた。
10月30日、ソウル中央地裁民事合議41部(チョン・フェイル部長判事)は、ADORがNewJeansのメンバー5人を相手取って起こした「専属契約有効確認訴訟」の判決で、「ADORとNewJeansの間で締結された専属契約は有効である」との判断を下した。
裁判所は「ADORがミン・ヒジン前代表の解任だけで専属契約に違反したとは認めがたい」とし、「ミン・ヒジンはNewJeansを守るためではなく、独立のために世論戦を展開したと見られる」と指摘。また、裁判所はNewJeansのメンバー5人が訴訟費用を負担するよう命じた。
一方で裁判所は、ADORがNewJeansの保護に怠慢だったというNewJeans側の主張も受け入れなかった。

ミン・ヒジン前代表とNewJeans側は「HYBEが別の傘下レーベルであるBELIFT LAB所属のガールズグループILLITを、NewJeansと似たコンセプトでデビューさせ、NewJeansの独自性を損なった」と主張していた。
特にミン・ヒジン前代表は、ILLITを「NewJeansのコピー」と強い表現で非難していた。
これについて裁判所は、「NewJeansとILLITの企画案や写真集などに一部の類似点は確認されるものの、ILLITがNewJeansを複製したとは言い難い。女性アイドルのコンセプトが知的財産権の保護対象に含まれるとは言えないためだ」と述べた。
さらに「当時、ミン・ヒジンが代表取締役を務めていたADORが、ILLITの所属事務所BELIFT LABに公文書を送付していたため、ADORがILLITのNewJeansコピー疑惑について何の対応も取らなかったとは言えない」と付け加えた。

NewJeansは2024年11月28日に緊急記者会見を開き、ミン・ヒジン前代表が解任されたADORを離れると一方的に宣言した。
それから11カ月が過ぎて、今回“完敗”という結果が出たNewJeansだが、「メンバーたちは裁判所の判断を尊重するが、すでにADORとの信頼関係が完全に崩壊した現状では、復帰して通常の活動を続けることは不可能だという立場」と従来の立場を強調し、「即時控訴する予定」と伝えた。
■【比較画像】「パクり、コピー」NewJeansとILLIT、どこまで似ているのか



