パリ・サンジェルマンの韓国代表MFイ・ガンイン(24)が、アジアサッカー連盟(AFC)が表彰するアジア年間最優秀国際選手賞に輝いた。
イ・ガンインは10月16日(日本時間)、サウジアラビア・リヤドで行われた「AFCアワード2025」で年間最優秀国際選手賞を受賞した。2012年より新設された同賞は、AFC加盟国の選手のなかで、アジア以外の地域で最も優れた活躍を見せた選手に贈られる賞だ。
同賞では過去にFWソン・フンミン(32、ロサンゼルスFC)が4回(2015年、2017年、2019年、2023年)受賞しており、DFキム・ミンジェ(28、バイエルン・ミュンヘン)も2022年に受賞したことがある。イ・ガンインは自身初受賞、韓国人選手としては3人目の受賞となった。
イ・ガンインは2024-2025シーズン、所属するパリ・サンジェルマンでUEFAチャンピオンズリーグ、リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランスの3冠達成およびクラブワールドカップ準優勝に貢献した。公式戦通算記録は、リーグ・アンの30試合6ゴールを含む通算49試合7ゴールだ。

今回の年間最優秀国際選手賞では、イ・ガンインと“親友関係”で知られる日本代表MF久保建英(24、レアル・ソシエダ)、またイラン代表FWメフディ・タレミ(33、オリンピアコス)もノミネートしていた。
なお別部門では、男子年間最優秀監督賞において、世代別の女子代表を率いて国際大会で好成績を収めた北朝鮮から2人の監督がノミネートし、うち1人が受賞。U-20北朝鮮女子代表のリ・ソンホ監督が、U-17北朝鮮女子代表のソン・スングォン監督、U-20オーストラリア代表のトレヴァー・モーガン監督を抑えて受賞した。
北朝鮮は昨年行われたU-17女子W杯、U-20女子W杯のいずれも優勝を果たしている。
また、年間最優秀国際選手賞は日本女子代表FW浜野まいか(21、チェルシーFCウィメン)も受賞。アジアでプレーする選手を対象とした年間最優秀選手賞には、サウジアラビア代表FWサレム・アルドサリ(34、アル・ヒラル)、日本女子代表DF高橋はな(25、三菱重工浦和レッズレディース)が選出された。
◇イ・ガンイン プロフィール
2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。