韓国の女性ユーチューバー「ピルスンジュ(本名カン・スンジュ)」が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)との闘病の末にこの世を去った。
ピルスンジュさんの遺族は彼女のインスタグラムアカウントを通じて、ピルスンジュさんがこの世を去ったことを明らかにした。32歳だった。
ピルスンジュさんは2022年にALSとの闘病記を伝えるYouTubeチャンネルを開設し、ファンとの交流を続けてきた。徐々に全身の筋肉が動かなくなるなかでも笑顔を絶やさず、希望と前向きなエネルギーを発信してきた。
彼女のYouTubeチャンネルでは、今年5月4日に公開された「リンゴジュースは口実だし」というタイトルの動画が最後の投稿となった。約25分程度のこの動画は、ピルスンジュさんの友人が制作したもので、ピルスンジュさんの父親が娘をケアする日常が収められていた。
なお、インスタグラムは2022年4月の投稿を最後に更新がストップ。それまでの投稿には、ALSを発症する以前とみられるピルスンジュさんの何気ない日常風景が残されていた。登録者数は約7万2900人だった。

「ルー・ゲーリッグ病」とも呼ばれるALSは、大脳や脊髄の運動ニューロンが選択的に死滅し、全身を思うように動かせなくなる進行性の難病だ。現在も完治の方法は見つかっていない。韓国では元バスケットボール選手のパク・スンイルさんもこの病を患い、2024年9月25日に53歳で亡くなっている。
ピルスンジュさんの葬儀場はソウルの韓一(ハニル)病院葬儀場に設けられた。出棺は9月27日午前8時30分で、埋葬地は晋州(チンジュ)市の安楽公園となる。現在、ピルスンジュさんのインスタグラム投稿やユーチューブ動画のコメント欄には、多くのファンから哀悼の意が寄せられている。
(記事提供=OSEN)