放送前の韓国の新ドラマが中東文化を揶揄したとの批判に包まれ、謝罪した。
【画像】「国に帰れ」“韓国式挨拶”しなかったアイドルに批判殺到8月21日、韓国MBCの新ドラマ『月まで行こう』(原題)側は、「最近公開されたドラマ『月まで行こう』のティーザーは、本ドラマのストーリーが製菓会社を背景にしている点に着目し、1980~90年代の有名アイスクリーム広告をパロディして制作した」とし、「その過程で他文化圏に対する配慮が不足していた部分があった。現在、当該映像はすべて削除した」と明らかにした。
続けて「今後はこうした部分に一層細心かつ慎重を期し、不快感が生じないよう注意を払う」と頭を下げた。
9月19日に初放送される『月まで行こう』は、給料だけでは生き残れない“土スプーン”(裕福ではない家庭に生まれた人を指す韓国の俗語)の女性3人が、仮想通貨投資に飛び込み、繰り広げられる生存記を描く作品だ。女優イ・ソンビン、ラ・ミラン、チョ・アラムが出演する。
騒動は、8月20日に『月まで行こう』の最初のティーザー映像が公開されて始まった。

そのティーザー映像では、イ・ソンビン、ラ・ミラン、チョ・アラムがアラビア風の衣装を着てコミカルな音楽に合わせ、くねくねとしたダンスを披露した。キム・ヨンデもターバンを巻いてダンスの列に加わり、注目を集めた。4人のユーモラスな表情や身振りも目を引いた。

これは、1980~90年代に人気を博したアイスクリーム「スクリューバー」の広告をパロディしたものだ。韓国の視聴者には懐かしいCMソングとして馴染み深いものだが、海外視聴者からは批判が出た。
海外ネットユーザーの間で「中東文化をあまりにも軽々しく消費しているのではないか」「人種差別ではないか」といった反応が広がり、また韓国内からも「他文化への敬意が欠けていた」との指摘があった。
こうした批判を受け、MBCは迅速に映像を削除し謝罪するにいたった。
放送開始を前に思わぬ波紋を呼んだ『月まで行こう』。はたしてドラマ本編で挽回できるのか注目される。
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