日本で快進撃を続ける映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が、公開を控える韓国でも大ヒットを予告している。
8月20日午前10時現在、韓国・映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は81.1%のリアルタイム予約率を記録し、全体予約率1位を占めている。
予約観客数は65万5026人にのぼる。
『劇場版「鬼滅の刃」』シリーズは、2016年に連載を開始した吾峠呼世晴の漫画『鬼滅の刃』を原作とする。原作は累計発行部数が2億2000万部を突破し(2025年7月17日時点)、世界的な人気を獲得した。2019年にTVアニメが放送開始され、爆発的なブームを巻き起こした。
2020年には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開。韓国でも累計観客動員数218万人を突破し、日本TVシリーズ劇場版として歴代ボックスオフィス1位に輝いた。

ただ、韓国では『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は公開を前に、さまざまな議論も浮上している。
主人公・炭治郎の耳飾りが旭日旗のデザインを想起させる点や、劇中の「鬼殺隊」が日本の学徒兵を連想させる点などから、日本の軍国主義を美化しているとの批判があるのだ。実際、8月9日には、プロ野球LGツインズ対ハンファ・イーグルスの試合で『鬼滅の刃』のキャラクター・炭治郎と禰豆子による始球式イベントが予定されていたが、批判が殺到して中止となった。
こうした議論は、2021年に韓国で『無限列車編』が公開された際にも浮上していた。当時、耳飾りが議論の中心となり、制作側は韓国版で修正を加え、Netflix公開後も同様の指摘を受け再び修正した経緯がある。
それでも論争のなかで、高い予約率を記録しており、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は強固なファンの支持を受け、順調なスタートが確実視されている。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は韓国で8月22日に公開される予定だ。
■【写真】『鬼滅』のキャラに!AV女優にデビュー勧められたアイドルがコスプレ