耳飾りのデザイン変更、始球式中止もあった『鬼滅の刃』韓国で前売り1位 “8月15日”を前に映画ファンに変化? | RBB TODAY
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耳飾りのデザイン変更、始球式中止もあった『鬼滅の刃』韓国で前売り1位 “8月15日”を前に映画ファンに変化?

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耳飾りのデザイン変更、始球式中止もあった『鬼滅の刃』韓国で前売り1位 “8月15日”を前に映画ファンに変化?
  • 耳飾りのデザイン変更、始球式中止もあった『鬼滅の刃』韓国で前売り1位 “8月15日”を前に映画ファンに変化?

日本で終戦記念日にあたる8月15日は、韓国では「光を取り戻した日」という意味で「光復節」と呼ばれる。

1945年8月15日に韓国が日本の植民地支配から解放されたことを記念する日だ。韓国国民であれば、誰もが胸に刻んでいる日ともいえる。

しかし今年の光復節を前に映画ファンの視線は分かれている。

この時期に『鬼滅の刃』が人気

韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、8月13日午前9時時点で映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が実際の前売り率で46.9%を記録し、1位となった。前売り観客数は34万8308人に達する。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』
(画像=Animax Broadcasting Korea)『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』韓国版ポスター

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は、鬼の本拠地・無限城で繰り広げられる「鬼殺隊」と最精鋭の鬼たちによる最終決戦・第1章を描いたアニメーションで、韓国では8月22日に公開される。

原作は日本の漫画家・吾峠呼世晴の作品で、累計発行部数はすでに2億2000万部を突破した人気作でもある。2021年に公開された別の劇場版シリーズ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も、公開当時、パンデミック下にもかかわらず累計観客数215万人を記録した。

しかし原作漫画は、これまでにも何度か「右翼」論争を引き起こしたことがある。作品の背景は日本帝国主義時代の大正時代で、作中の「鬼殺隊」という組織が日本の学徒兵を連想させるとの指摘がある。

また、主人公が身につける耳飾りには旭日旗の意匠が描かれており、韓国版ではそのデザインが変更されているほどだ。

この影響で、8月9日に行われたプロ野球、LGツインズ対ハンファ・イーグルス戦で、作中の主要キャラクターが始球式に登場する予定だったが中止された。光復節を1週間後に控え、「右翼」論争が持ち上がった日本のキャラクターを前面に出すのは不適切だとの批判が殺到したためだ。

急遽中止となった『鬼滅の刃』プロ野球始球式
(画像=Animax Broadcasting Korea)急遽中止となった『鬼滅の刃』プロ野球始球式

こうした状況の中で、『鬼滅の刃』の新作映画が圧倒的な前売り率1位を記録し、「右翼」論争を引き起こした作品の話題性と人気に対する批判の声も高まっている。

一方、韓国の映画専門チャンネルOCNは光復節当日に、第2次世界大戦当時、アメリカの核開発プロジェクトを総括した物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた映画『オッペンハイマー』の放送を予告した。

作品には、日本の広島と長崎に投下された原子爆弾に関するエピソードも盛り込まれている。これは韓国が日本から解放された時期と重なっている。

意識したかのように、『オッペンハイマー』は2023年の公開時に8月15日の光復節を封切り日に選んだ。当時、『オッペンハイマー』は累計観客数323万人を記録し、その年の年間興行収入ランキングで12位に入った。

『オッペンハイマー』
(画像提供=OCN)『オッペンハイマー』

さらに『オッペンハイマー』は、日本の観客の間で賛否を巻き起こした作品でもある。当初、同作は2023年7月に韓国やアメリカで公開されたが、日本では8カ月後の2024年4月になってようやく上映された。

一部では、実際に広島と長崎の原爆投下で20万人以上が死亡したことから、この作品が社会的に敏感な題材となる可能性を考慮したためではないかとの見方もある。

前売りから放送編成まで、すべては個人の選択であり、偶然の一致かもしれない。これについて、ある映画関係者は「好きな文化を楽しむことは個人の嗜好ではないかと思う」と慎重に述べた一方、別の関係者は「作品は作品として見るべきだ」としつつも「多少の空気の読み合いはある」と耳打ちした。

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《スポーツソウル日本版》
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