俳優のカン・ジソプが、宗教団体「摂理」(JMS、キリスト教福音宣教会)の信者だったという事実に対して心境を語った。
8月11日に韓国で放送されたバラエティ番組『オ・ウニョン ステイ』(MBN、原題)最終回では、カン・ジソプがこれまで話せなかった過去や傷について語った。
カン・ジソプは「これが最初で最後だ。もうこれ以上は話さない」と切り出すと、「心の安らぎを求めて足を運んだ場所だったが、“そんなところ”だとは知らなかった。俳優としてのキャリアも終わるかもしれないと思った」と告白。

彼は大学時代にバイト先へと向かう途中、路上でモデルのスカウトを受けたことがきっかけで、ある宗教と関わることになったという。「最初からおかしいと感じる点があった」と内部の実態を明かし、周囲を驚かせた。
さらに「教祖に女性を差し出したなど、ありとあらゆるコメントが寄せられた」とほか、ついには周囲の知人たちまで離れていったことで「この世に信じられる人は一人もいない」と絶望したと回想。「なぜ、自分がこんな誤解を受けなければならないのか、この世からいなくなった方がいいのではと思った」と、当時の苦しい胸の内を明かすとともに、スタジオを重苦しい空気で包みこんだ。
なお、『オ・ウニョン ステイ』は今回の第8回でシーズン1が終了し、次シーズンの準備に入る。制作スタッフは「簡単には話せなかった心の中の話を、勇気を持って打ち明け、それを出演者が真摯に受け止めたことで、視聴者にも深い感動を伝えられた時間だった」とし、「『オ・ウニョン ステイ』を通じて、話し、聞くだけでも慰めになることを確認できた。次のシーズンでは、より広い視野と深い物語で、より多くの人に真の癒やしを届けられるよう準備していく」とコメントしている。
◇カン・ジソプ プロフィール
1981年2月6日生まれ、本名はキム・ヨンソプ。191cmの長身を生かし、モデル活動を開始。2005年にドラマ『神様、お願い』でデビューした。以降、ドラマ『二人の妻』(2009)、『ますます意気揚々』(2011)、『鳴かない鳥』(2015)、『太宗イ・バンウォン』(2021)、『台風の新婦』(2022)などに出演。ドラマだけでなく、バラエティ番組にも多数出演している。
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