『チェイサー』『哀しき獣』『哭声/コクソン』など、韓国映画界に衝撃を与え続けてきたナ・ホンジン監督の最新作『Hope』が、ついに2026年夏に劇場公開されることが決定した。
本作の舞台は、非武装地帯に位置する港「ホポ港」。そこで出張所長を務めるボムソクが、地元の若者たちから「トラが現れた」という報告を受け、村全体が非常事態に陥るという物語が描かれる。7月30日には、主要キャストの姿を収めたスペシャルキャスティングフォトも公開された。
主演のファン・ジョンミンは、ナ監督作品『哭声/コクソン』(2016)以来の再タッグとなる。今作ではホポ港の出張所長ボムソク役として、作品全体を圧倒的な没入感で牽引する。
“トラを追って山に向かう村の青年ソンギ”を演じるのはチョ・インソン。“強い信念を持つ女性警察官ソンエ”役には、Netflix『イカゲーム』で一躍注目を集めたチョン・ホヨンがキャスティングされ、今作でスクリーンデビューを飾る。
さらに、映画『X-MEN』シリーズや『それでも夜は明ける』『エイリアン:コヴェナント』などで知られる実力派俳優マイケル・ファスベンダー、アカデミー助演女優賞を受賞した『リリーのすべて』をはじめ、『ジェイソン・ボーン』『トゥームレイダー ファースト・ミッション』などで幅広く活躍してきたアリシア・ヴィキャンデルが、本作では“異星人”役に挑む。
そのほか、映画『ボーンズ アンド オール』でヴェネツィア国際映画祭・新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞したテイラー・ラッセル、Netflix『マインドハンター』で連続殺人犯エド・ケンパーを怪演したキャメロン・ブリットンも出演。国際色豊かなキャスト陣が集結し、グローバルな話題作となりそうだ。

ナ・ホンジン監督はキャストについて「出演を快く引き受けてくれたすべての俳優に深く感謝しています。彼らは本作が描こうとするすべてを、卓越した才能と集中力で表現してくれました。毎回感じますが、このキャスト陣の組み合わせは本当に驚異的です」とコメントしている。
現在『Hope』はポストプロダクション(仕上げ作業)に入っており、2026年夏に全国劇場公開予定となっている。