オーディション番組『PRODUCE』シリーズに続き、『BOYS PLANET』シリーズでも操作疑惑が浮上するなか、『PRODUCE X 101』に出演した歌手キム・グクホンが制作陣に痛烈な一言を投げかけた。
キム・グクホンは7月27日、自身のSNSに、去る24日に放送された『BOYS II PLANET』の映像をシェアした。これは、ボーイズグループDRIPPINのイ・ヒョプとキム・ドンユンによる「階級決定戦」のステージを収めたもので、放送後に公式アカウントで公開された未公開フル映像の一部を編集して投稿したものだった。
映像の中でイ・ヒョプとキム・ドンユンは、INFINITEの『Be Mine』を披露。デビュー5年目のベテランらしく、安定したライブと息の合ったダンスで実力を発揮していた。ところが、肝心の本放送では2人のステージが完全にカットされていた。

その後、イ・ヒョプはシグナルソングテストでも安定した実力を見せたが、なぜか酷評を受け、2スターから1スターに降格。最終的な合算結果により「ノースター」となり脱落してしまった。
『BOYS II PLANET』では、1スター・2スター・オールスターという階級制が導入されており、階級決定戦では、マスターの判断によって“階級を与える資格がない”とされた参加者は「ノースター」となり、即脱落する仕組みだ。
実力のあるイ・ヒョプのステージが放送でカットされ、視聴者が納得できる説明もないまま脱落したことに対し、SNS上では“操作疑惑”が再燃している。
特定練習生に“優遇疑惑”も
すでに『BOYS II PLANET』では、個人練習生として出演していたキム・ゴヌとカン・ウジンが、芸能事務所WAKEONEの練習生だったことが判明し、“優遇疑惑”が浮上していた。WAKEONE、そして『BOYS II PLANET』を放送しているケーブルテレビ局Mnetの両社は、いずれもCJ ENMの子会社だ。
キム・ゴヌは「Kグループ」のセンターを務め、カン・ウジンも初回放送で高い実力を発揮し、マスター陣から絶賛され「オールスター」に選ばれた。
この件についてWAKEONEは、「キム・ゴヌは当社と練習生契約を結ぶ前に番組への応募・審査が進んでいた」「カン・ウジンは他の練習生と音楽的コンセプトが異なり、アイドルとしての専門的トレーニング経験もなかったため、個人参加が適切と判断した」と説明。最終的に「責任ある選択をするため協議を重ねた末、練習生契約を終了することで合意した」と発表した。

こうしたなか、イ・ヒョプとキム・ドンユンのステージがまるごとカットされたことについて、キム・グクホンは「切実な人の気持ちを利用しないでください。その人たちがどんな思いで毎日練習していたか、あなたたちは知らないでしょう」と投稿。これは『BOYS II PLANET』の制作陣およびMnetに向けた批判とみられる。
キム・グクホンは2019年に放送された『PRODUCE X 101』に出演し、第3回順位発表で20位以内に入れず脱落。しかし後に、『PRODUCE』シリーズの投票操作が発覚し、キム・グクホンも“操作による脱落者”だったことが明らかになり、多くの視聴者から同情の声が寄せられた。実際には第3回順位発表で生き残る予定だったが、意図的な操作により脱落させられていたのだった。
その後、キム・グクホンはデュオ「B.O.Y」として再デビューしたが、2021年に活動を終了。2023年にはバラエティ番組『ペク・ジョンウォンのレ・ミゼラブル』に出演したものの脱落し、その後は忠清南道(チュンチョンナムド)・礼山(イェサン)の市場で働いている近況が伝えられた。
Mnetは過去の操作問題を受け、謝罪と被害補償、再発防止を約束していた。しかし、『BOYS II PLANET』で再び特定練習生の優遇疑惑が浮上したことで、操作被害の当事者であるキム・グクホンが再び声を上げた形だ。
ネット上では、キム・グクホンへの応援とともに、Mnetへの批判が高まっている。
(記事提供=OSEN)