日本との対戦を控える女子バレーボール韓国代表(世界ランキング34位)が強豪相手に善戦し、FIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)残留への希望を見出した。
【なぜ?】「もはや日本のライバルではない」韓国バレー衰退の理由
韓国は7月9日、千葉ポートアリーナで行われたVNL第3週の初戦でポーランド(同3位)と対戦し、1-3(25-18、19-25、14-25、26-28)で敗れた。これで大会通算成績を1勝8敗とし、18カ国中最下位に沈んでいる。
勝利には届かなかったが、期待以上の内容だった。特に、第1セットではイ・ソヌ(正官庄レッドスパークス)が6得点を挙げる活躍を見せると、安定した守備も光り予想外の先取に成功した。
続く第2~3セットを落とした後、第4セットまで奪われたのが悔やまれる。同セットで集中力を取り戻し、守備が再び機能し始めた韓国はイ・ソヌ、カン・ソフィ(韓国道路公社ハイパス)、イ・ダヒョン(興国生命ピンクスパイダーズ)が得点を重ね試合を主導。中盤には17-14と3点リードする場面もあった。
しかし、その後逆転を許してデュースまで持ち込んだものの、最終的には敗戦。第5セットに進むことができず、勝ち点獲得を逃した。VNLではフルセット負けの場合、敗者にも勝ち点1が付与される。
試合はイ・ソヌが21得点と大活躍し、カン・ソフィとイ・ダヒョンも13得点とそれぞれ役割を果たした。特に、第1セットと第4セットはチーム全体が攻守で安定感を見せた。

ポーランドは世界ランキング3位の強豪で、今大会では8勝1敗と優勝を狙うチームだ。一方の韓国は同34位と力の差が歴然だったとはいえ、1セットを奪い、第4セットで接戦を繰り広げたことは一つの収穫となった。
韓国は本日(7月10日)、同会場で19時20分より日本(同5位)と対戦。以降は12日にブルガリア(同20位)、13日にフランス(同17位)と続く。ポーランド戦で見せたようなパフォーマンスを維持できれば、1~2勝は十分に期待できるだろう。