離婚は結婚の何倍も大変だといわれている。
それは韓国スターも同じようだが、それほど大変な離婚を進めているなかで、妊娠を伝えた女優がいる。
ドラマ『Sweet Home-俺と世界の絶望-』でのアクション演技も印象的だったイ・シヨンだ。
彼女は7月8日、自身のSNSアカウントに長文を投稿し、「現在、妊娠中だ」と明らかにした。
イ・シヨンは2017年7月に妊娠4カ月と明かし、同年9月に9歳年上の実業家チョ・スンヒョン氏と結婚。2018年1月に長男を出産し、家族3人で幸せな家庭を築いた。しかし今年3月に所属事務所エースファクトリーを通じて「双方が円満に合意し、離婚手続きを進めている」と発表していた。
それだけに、妊娠のニュースは大きな衝撃を与えた。

経緯についてイ・シヨンは、「結婚生活中に体外受精で第2子を準備していた。しかし、いざ受精した胚を移植しないまま長い時間が過ぎ、離婚に関する話も自然と出るようになった」と述べ、「そうしてすべての法的関係が整理されていく頃、偶然にも胚の冷凍保存5年の満了時期が近づき、選択をしなければならないときが来て、廃棄の時点を前にして移植する決断を下した」と説明した。
相手は同意しなかったが、彼女は単独で決意したという。「自分の手で保存期間がほとんど終わる胚をどうしても廃棄することができなかった」と付け加えた。
このイ・シヨンの判断について賛否があるが、いずれにしても離婚公表後に相手の子どもを妊娠するという例は、非常に珍しいケースだろう。いわば“離婚出産”を予告した格好だ。
さまざまな出産の選択肢
イ・シヨンの他にも韓国芸能界では、珍しい妊娠・出産を経験したスターがいる。
まず、韓国で活躍する日本出身のタレント、藤田小百合だ。
藤田小百合は2020年11月、日本で息子を出産した。彼女は西洋人から精子の提供を受け、自発的に未婚の母となることを選んだ。

その理由について、YouTubeチャンネルを通じて「妊娠が困難という話を聞き、また妊娠のために愛していない人と急に結婚することができないため、その決定を下した」と明かした。
そんな彼女の“一人出産”は、韓国で一部から「正しい家族観に悪影響を与える」といった批判を浴びたりもしたが、現在では息子と一緒にバラエティ番組に出演するほど応援を受けている。
俳優チョン・ウソンが、結婚していない16歳年下のモデルを妊娠・出産させたことも話題を集めた。

そのモデルのムン・ガビは2024年11月、「これからは一人の子どもの母親として、もう少し平凡な幸せを享受しながら生きていくために勇気を出した」という文章で、極秘出産を明かした。
その父親がチョン・ウソンだったのだ。チョン・ウソンの所属事務所は「ムン・ガビがSNSで公開した子どもはチョン・ウソンの実子だ」とし、「子どもの育て方については最善の方向で話し合っている。父親として最後まで責任を持つつもりだ」と明かした。
最終的に「結婚はしないが、子どもの責任は負う」という形に落ち着き、“非婚出産”と呼べるケースだろう。
女優のファン・ジョンウムも、ややこしさでは負けていない。

ファン・ジョンウムは2016年2月に元プロゴルファーの事業家イ・ヨンドンと結婚し、翌2017年8月に長男を出産。出産後は女優活動に復帰していたが、2020年9月、裁判所に離婚調停申請書を提出していたことが発覚した。
夫との破局説が報じられ注目が集まったが、2021年7月には妊娠を発表。電撃的に仲直りしたのだ。2022年3月には次男を出産している。
離婚の危機を脱して次男まで出産しただけに、ファン・ジョンウムと夫の関係は回復したと思われたが、2024年2月には離婚訴訟を進行中と発表。最終的には今年5月に正式に離婚した。
“一人出産”から“離婚出産”まで、今後はさらに複雑な出産の形が増えるかもしれない。その多様化が、子どもの幸せにつながることを願うばかりだ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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