韓国の人気番組『ハン・ムンチョルのブラックボックスレビュー』が、タクシー内外で実際に起きた衝撃的事件を取り上げ、話題を呼んでいる。
5月20日放送回では、泥酔客による暴力や、タクシー運転手による信じがたい詐欺行為が相次いで紹介された。
冒頭で公開された映像には、道路の真ん中で停車したタクシーから泥酔客が降り、口論の末に通りかかった車を蹴ったりスマホで叩いたりする姿が映し出された。目撃者によれば、女性客は運転手の体を殴打していたというが、「記憶にない」と繰り返し、謝罪の言葉はなかった。

番組MCであるハン・ムンチョル弁護士は、「起訴された場合、“損害賠償命令制度”を活用すれば、民事訴訟なしでも賠償を受けられる」と法的アドバイスを送った。
さらに視聴者を震撼させたのは“嘔吐偽装詐欺”事件。映像には、運転手が自身の顔や座席に“吐瀉物”のようなものを塗りつけ、眠っていた乗客に「吐いただろ!」と一方的に迫る場面が映る。実はこれ、コーラとお粥を混ぜた“自作ゲロ”による詐欺だった。
捜査にあたったベテラン警官によれば、同様の通報を受けた際に“前にも見覚えがある手口”として捜査を開始。警官が酔客に扮してタクシーに乗車し、現行犯逮捕に成功した。被害者は100人以上、被害総額は約1000万円にものぼるという。
『ブラックボックスレビュー』は、ドライブレコーダーや監視カメラ映像を通じて交通トラブルを再現・分析する法教育バラエティ。交通事故専門の弁護士であるハン氏による解説で、「実用的な法律知識が身につく」と韓国国内でも高い信頼を集めている。
(記事提供=OSEN)