約42億ウォン(約4億2000万円)の横領容疑で起訴された女優ファン・ジョンウムの“過去の一言”が、再び脚光を浴びている。
今年3月に放送されたバラエティ番組『ソロだから』(原題)シーズン2に出演していたファン・ジョンウム。番組では46億ウォン(約4億6000万円)相当の2階建て一軒家や、2人の息子との日常を公開し、大きな話題を集めた。
広い庭に高級感あふれるインテリア、そしてテントやトランポリンまで備えたラグジュアリーな住空間に、MCのシン・ドンヨプは「2人の子育てをするのに、これ以上ない家だ」と感嘆の声を上げたほどだ。
しかし、視聴者の視線を最も集めたのは、ファン・ジョンウムの“スーパーカー”だった。

彼女は子どもたちを保育園に送ったあと、自らその高級車を運転して外出。「最初に離婚を決意した時、自分へのご褒美として買った。すごく高かった」とし、「ローン返済のために一生懸命働かないと」と笑いながら語っていた。
当時は特に問題視されていなかったこの発言が、今となっては、やや冷ややかな視線とともに再注目されているのだ。
ファン・ジョンウムは2022年初めごろ、自身が実質的に所有する芸能事務所が融資を受けた資金のうち、7億ウォン(約7000万円)を仮払金の名目で受け取り、仮想通貨に投資したことをはじめ、同年12月までに会社資金約43億4000万ウォン(約4億3400万円)を横領したとして在宅起訴された。
被害を受けた芸能事務所は、ファン・ジョンウムが100%の株式を保有する家族経営の法人であることが明らかになっている。
横領された資金のうち、約42億ウォン(約4億2000万円)が仮想通貨への投資に使われたという。
この件は5月15日に明るみになったことで、当時の番組で発していた「今手元にあるお金より、これから稼ぐお金を前借りするタイプ」という彼女の発言が再び拡散されたというわけだ。
ネット上では、「それって結局会社のお金だったってこと?」「“これから稼ぐお金”って、自分のじゃなくて会社の資金だったの?」「この映像、今見るとゾッとする」といった批判的な反応が寄せられている。その一方で、「彼女なりの事情があるはず」「まずは彼女の言い分も聞いてみよう」といった擁護の声も少なくない。
ファン・ジョンウムの現所属事務所は「事実関係を確認中」としており、彼女がレギュラー出演中の『ソロだから』制作側も、今後の放送における編集対応を検討していると伝えられている。
この不祥事が明るみになった同日の夜、ファン・ジョンウムは公式コメントを通じて「このような不名誉なことで多くの方にご迷惑をおかけし、申し訳ありません」と謝罪の意を表明した。
(記事提供=OSEN)
◇ファン・ジョンウム プロフィール
1984年12月25日生まれ。2001年にK-POPガールズグループ「Sugar(シュガー)」でデビュー。2004年に脱退し、翌年にドラマ『ルル姫』で演技を開始。『明日に向かってハイキック』で大きな注目を集め、『ジャイアント』『私の心が聞こえる?』『ゴールデンタイム』『キルミー・ヒールミー』『彼女はキレイだった』など多くの作品で演技力と人気を証明。2020年には『サンガプ屋台』『あいつがそいつだ』で主演を務めた。2016年に元プロゴルファーと結婚し、2児の母となるが、2024年2月に離婚訴訟中と発表した。