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第61回『百想(ペクサン)芸術大賞』最優秀演技賞を受賞したチュ・ジフン、キム・テリはどんな俳優?

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第61回『百想(ペクサン)芸術大賞』最優秀演技賞を受賞したチュ・ジフン、キム・テリはどんな俳優?
  • 第61回『百想(ペクサン)芸術大賞』最優秀演技賞を受賞したチュ・ジフン、キム・テリはどんな俳優?
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 2025年5月5日に韓国・ソウルで第61回『百想芸術大賞』が開催された。韓国映画・ドラマ界で最も盛り上がるアワードだが、今年はテレビ部門の最優秀演技賞にチュ・ジフンとキム・テリが選ばれた。本記事では、2人がどんな俳優でどのような作品に出演しているか、紹介したい。

チュ・ジフン 癖のある役を演じて魅力が開花

Photo by HLL/Imazins via Getty Images

 ここ数年、チュ・ジフンの活躍は目覚ましい。『トラウマコード』のみならず、『照明店の客人たち』『愛は一本橋で』『支配種』といった話題作に次々と出演している。

 『トラウマコード』では、チュ・ジフンの魅力が最大限に活かされていた。破天荒な天才外科医ペク・ガンヒョクを演じ、全く機能していなかった大病院の重症外傷チームを立て直していく。気性が荒く、ズケズケとものを言う姿が痛快で、部下で相棒となる肛門科の医師・ジェウォン(チュ・ヨンウ)を「肛門!!」と呼ぶシーンで、思わず声を出して笑った人も少なくないだろう。元ファッションモデルらしい、抜群のスタイル強調したカメラワークも目の保養になった。



 チュ・ジフンは、2006年放送の『宮~Love in Palace』で、主人公のクールでツンデレの皇太子・シンを演じてブレークした。いわゆる正統派2枚目として注目されたが、その後は2枚目路線だけでなく、さまざまなキャラクターを演じている。

 筆者が印象に残っているのは、映画『神と共に 第一章:罪と罰』で演じた死者と死神を護衛するへウォンメクだ。『宮~Love in Palace』のシンとは趣の違う役を演じていたため、どこかで見たことがある人だけれど…と思いつつも最初はチュ・ジフンと気付かなかった。ただ、この作品でチュ・ジフンは典型的な2枚目を演じるよりも、ちょっと癖のある役を演じるほうが似合うと感じた。決してヒーローではない、ブツブツと文句をいいながらもしっかりと仕事をするへウォンメクはなかなか魅力的で、アクションシーンもばっちりきまっていた。


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 「癖のある役を演じるチュ・ジフンが見たい!」という思いに拍車がかかったのが『照明店の客人たち』だ。深夜に営業する照明店の店主ウォニョンを演じたチュ・ジフンは、サングラスをかけた謎めいた人物だ。彼の店には、何かしら事情を抱えた客が集まってくるのだが、彼自身も悲しい過去を抱えている。ウォニョンの過去が明らかになった時、チュ・ジフンの慟哭に圧倒されてしまった。それと同時にこういう演技もできるのか…と彼の演技の幅の広さに驚いた。


 その一方で久しぶりのラブストーリーとなった『愛は一本橋で』は、かつての恋人との再会であたふたする2枚目半の役を爽やかに演じた。見かけは超エリートのイケメンビジネスマンなのに、子どもっぽいところがチャーミング。恋人役のチョン・ユミとの息もぴったりで、『照明店の客人たち』を見たあとに視聴した筆者は、こんなにも違う雰囲気が出せる役者なのかと、とても得をした気分になったものだ。

 チュ・ジフンは今年43歳になる。今回の百想芸術大賞・最優秀演技賞の受賞を機に、ますます円熟味が増し、大人の俳優の魅力を出してくれるだろうと期待したい。

キム・テリ どんな役も完璧な演技で魅せる

Photo by HLL/Imazins via Getty Images

 キム・テリといえば、『二十五、二十一』で演じたナ・ヒドに衝撃を受けた人は多いだろう。フェンシングに青春をかける高校生の役で、大変なハマり役だったからだ。ところがこの役を演じた時、彼女はすでに30歳を超えていたことを知った時の驚きは相当なものだった。どこから見ても高校生にしかみえない瑞々しさ、夢に向かって突っ走る弾ける若さを表現したキム・テリ。『二十五、二十一』を見るまで彼女の存在を知らなかったことに、ものすごく損をしていたと悔しい思いを抱いたものだった。


 そして今回の受賞の対象となった『ジョンニョン: スター誕生』での演技も見事なものだった。『冬のソナタ』以降、20年以上にわたって韓流ドラマを見続けてきた筆者の中で、ベスト10に入る名作になったと思う。

 天才的な歌声を持つ少女ジョンニョンが、元流行歌手だった母親の反対を押し切って国劇団の研究生になり、ライバルと切磋琢磨していく物語だ。韓国の港町・木浦で貧しい暮らしをしていたジョンニョンが、劇団に入ってスターになり、少しずつあか抜けていく様をキム・テリは高い表現力で見せてくれた。

 この作品は、本格的な舞台シーンが丁寧に描かれていたことも特徴的だった。キム・テリの歌の上手さに驚き、特にライバルで後に友人となるヨンソ(シン・イェウン)と競うオーディションシーンは圧巻だった。感動のあまり涙がこぼれた人も多かったことだろう。

 残念ながら『悪鬼』は見ていないのだが、この作品のキム・テリも高く評価されているようだ。つまり『二十五、二十一』にしろ『ジョンニョン: スター誕生』にしろ、キム・テリは、どんな役も100%完璧な演技でみせてくれる安心感のある役者なのだ。これからどんな役に挑戦してくれるのだろうか。楽しみで仕方がない。


■筆者プロフィール
咲田真菜
大学卒業後、国家公務員、一般企業の会社員として勤務後フリーライターに転身。『冬のソナタ』で韓国ドラマにハマって以来、視聴し続けている。好きなジャンルはラブコメ、ファンタジー、法廷もの。ドロドロした愛憎劇はちょっと苦手。いつか字幕なしで鑑賞したいと韓国語を勉強中。

《咲田真菜》

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