台湾の女優でタレントのシュー・シーディー(徐熙娣)が、この世を去った実姉バービィー・スー(徐熙媛)さんへの深い愛情と喪失感を吐露して注目を集めている。
シュー・シーディーは、「#姉が私に最も影響を与えたこと」「#私が最も恋しい姉の姿」というハッシュタグとともに、姉への思いがにじむ長文をSNSに投稿。その中には、子どもの頃から姉とともに歩んできた日々の記憶と、失った悲しみに耐えながらも前を向こうとする姿が込められていた。
姉への思い
続いて「幼い頃から、お姉ちゃんはいつも私の味方だった。怖いことがあると、“シーディー、あなたは弱すぎる!”と強く言って、私に勇気をくれた」と回想。また、「人生の大事な場面では、必ず最初にお姉ちゃんに話していた。姉の励ましとアドバイスが私には絶対に必要だった」とも綴っている。
また、妊娠を姉に告げずに電話した際、「まだ何も言ってないのに、“妊娠したでしょ?”とすぐに言い当てた」と明かし、「母を驚かせない方法まで瞬時に考えてくれた」と、姉の優しさに思いを馳せた。

芸能活動においても姉の存在は大きかったという。「一時期、家にこもっていた私に、“シーディー、なんでスターぶるのをやめたの?”と声をかけてくれて、その言葉がきっかけでまたテレビに復帰できた」と明かしている。
続けて、「姉は強く見えたけど、本当は誰よりも繊細で温かい人だった。今でもその胸に飛び込みたい」「太陽みたいに明るかったお姉ちゃん、今回は本当に頑張って。お母さんがあなたをとても恋しがっているの。しっかりお母さんの面倒を見てね。でないとまた、“シーディー、何歳なのにまだママを頼らせてるの?”って叱られちゃう」と、自らを奮い立たせるように語った。
最後に彼女は、「みんなは“もう生きていかなきゃ”って言うけれど、私はどこにも行きたくない。お姉ちゃんはずっと私の心の中にいるから。また会えるその日まで」と締めくくった。
東京で急逝
シュー・シーディーとバービィー・スーさんは、台湾芸能界を代表する“姉妹スター”として長年にわたり多くのファンから愛されてきた。投稿を見たファンたちからは、「気持ちが痛いほど伝わる」「二人の絆が胸を打つ」といった声が寄せられ、共に涙を流した。
なお、バービィー・スーさんは今年、家族と日本旅行中にインフルエンザによる肺炎を発症し、帰らぬ人となった。夫の韓国人歌手ク・ジュンヨプをはじめとする遺族は、日本で火葬などの一部の葬儀を執り行い、遺骨を抱えて台湾へと戻った。
(記事提供=OSEN)