MLBのデトロイト・タイガースに所属する日本人投手・前田健太の“解雇”が発表された。
タイガースは5月8日(日本時間)、前田を「無条件放出ウェーバー」にかけたことを発表した。前田は今月2日にメジャー登録40人枠から外されており、今回の措置は予告されたものだった。
前田の今季年俸は1000万ドル(日本円=約14億4374万円)と高額だ。そのため、ウエーバー公示を通じて獲得に乗り出す球団は多くないと見られている。一部では、日本球界への復帰の可能性も取り沙汰されている。
前田は2023年オフ、タイガースと2年総額2400万ドル(約34億6526万円)で契約。昨季は3勝7敗を記録し、シーズン中盤から中継ぎに回った。そして、今季も先発争いから外され、ここまで登板した7試合で防御率7.88と苦しんでいた。
前田はかつて、広島東洋カープ時代に絶対的エースとして活躍した。NPBでは8年間で218試合に登板し、通算97勝67敗、防御率2.39という輝かしい成績を残した。最多勝などを含む個人タイトルも複数回獲得しており、沢村賞も2回受賞している。
広島での活躍を経て、2016年にポスティングシステムを利用してロサンゼルス・ドジャースに移籍。メジャー1年目で16勝を挙げるなど即戦力として活躍し、翌2017年も13勝を記録した。

その後、2020年にトレードでミネソタ・ツインズに移籍すると、コロナ禍の影響をあり3年間で通算18勝にとどまった。
前田のメジャー通算記録は8シーズンで219試合に登板、68勝56敗6セーブ9ホールド、1047奪三振、防御率4.17としている。
タイガースで事実上の戦力外となった前田。今後はメジャー他球団に新天地を求めるのか、あるいは古巣・広島などを含む日本球界に復帰するのか、37歳ベテラン投手の去就に注目が集まる。
(記事提供=OSEN)