同作は、「アンパンマン」の作者として知られる漫画家・やなせたかしさんをモデルに、気弱で自信がない主人公と、それを持ち前の行動力で励まし続けた妻・小松暢さんが『アンパンマン』にたどりつくまでを描く。

オーディションで3,365名の中からヒロイン・朝田のぶ役(※小松暢さんがモデル)に抜擢された今田は、「やっと皆さまにお伝えすることができて、ホッとしている気持ちです。のぶさんの思いを描きながら、日本の朝を元気にできるよう精一杯努めたいです」と笑顔であいさつ。
ヒロインが決定した時の様子については、「朝の8時にNHKさんで最終面談をしたいと言われて伺った」ところ「あんぱんとコーヒーが用意してあって、朝ドラの『ブギウギ』を見ながら『受けていただけますか?』と(制作統括に)サプライズで言われました」と報告。「皆さんがクラッカーを鳴らしてくださって、うれしかったです。いろんな感情がじわじわと巡ってきて、若干涙もしました」と当時を振り返った。


過酷なオーディションについては、「ビデオ審査でアンパンマンマーチの歌詞をいろんな感情で伝えるオーディションがあって。すごく難しいなという思いもありながらも、新しい経験をさせてもらったなと。楽しかったです」と回顧。
選考に立ち会っていた中園氏が、「すごく実力も人気もある女優さんたちが受けてくれていたんですけれど、今田さんの最終オーディションの時に、スタッフが何人か泣いているのを見てしまって。温かくて力強くて、みずみずしくて、私は実はその瞬間に(今田に)決めていました」と明かすと、今田は「本当に嬉しすぎますね。嬉しいのひとことに尽きます」と感激しきりだった。

また、「『アンパンマン』の中で好きなキャラクターは?」と質問されると、「ドキンちゃんですかね。天真爛漫さが大好きで、高校生の時に、ドキンちゃんのキーホルダーを付けていた記憶があります」とにっこり。「アンパンマンのキャラクターはぬいぐるみも持っていましたし、小さい時は指人形を両親が買ってくれて、それを10本全部につけて遊んだりしていましたね」とちゃめっ気たっぷりに思い出を披露。

同作のモデルとなる、やなせさんの印象については「温かくて柔らかくて、すごく面白い方。のぶさんと2人の空間はすごく明るくて、ずっと笑顔だったんじゃないかなという想像はしました」とコメント。のぶ役については「はつらつとして、やなせさんを引っ張っていくような存在だと思う」とし、「天真爛漫で明るいのぶさんと同じように、楽しく撮影できたら」と笑顔で意気込みを語った。