大学生で20歳の典子(黒木華)は、自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで2人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった。
先頃発表された第43回報知映画賞では、助演女優賞に樹木希林、監督賞に大森立嗣、第31回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞では助演女優賞に樹木希林が輝くなど話題の同作。平日、シニア層に支えられた同作だが、12月22日には、テアトル新宿での公開を記念して大森立嗣監督の舞台挨拶実施が予定されているなど、今後も話題を振りまいてくれそうだ。