新型MacBook Proを旧型と徹底比較!新機能Touch Bar、間引かれた“端子問題”をレビュー 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

新型MacBook Proを旧型と徹底比較!新機能Touch Bar、間引かれた“端子問題”をレビュー

IT・デジタル ハードウェア
最新のMacBook Pro(左側)と、筆者が使う2014年発売のMacBook Pro Retina、どちらも13インチのモデルを比べてテストした
  • 最新のMacBook Pro(左側)と、筆者が使う2014年発売のMacBook Pro Retina、どちらも13インチのモデルを比べてテストした
  • 13インチのMacBook Pro、Touch Barを搭載する上位機種
  • 本体のサイズは左側の新しいMacBook Proがコンパクト化を実現
  • 厚みもだいぶスリムになっている
  • 外部接続端子が一気に4つのUSB Type-Cとイヤホン端子に集約された。MagSafe 2がなくなってしまったことに注意したい
  • MacBookから採用が始まったバタフライキーボードになった
  • トラックパッドがかなり大きくなってマルチフィンガーによるジェスチャー操作がしやすくなった
  • SiriはTouch Barのアイコンからも呼び出せる
 トラックパッドも2014年のモデルと比べてかなり大きくなっている。キータイピングの最中に親指の腹のあたりが触れて誤作動を起こすことはなかった。エリアが広いのでマルチフィンガーによるジェスチャー操作がしやすくなっている。

 Touch IDはふだんからiPhoneやiPadを使っているアップルユーザーの方々にとってはすぐに馴染めるし、あると便利に感じる新機能だ。何より初めて目にすると、そのギミックに男心をくすぐられる。

 スリープの状態から立ち上げる時に毎度IDとパスワードをタイプしないで良くなるので、一度慣れると手放せなくなりそうだ。Touch IDのすぐ隣、Touch Barの右端にはSiriを起動するアイコンが常時表示されている。macOS SierraからSiriがMacのPCでも使えるようになった。メールやメッセージのテキストなど、短文をSiriと連動して音声入力することができる。

 これからPCのSiriにはぜひ独自の進化を遂げてもらいたい。例えば集音性能の高い専用のヘッドセットマイクなどを組み合わせて、ある程度長い文書も音声入力で書けるとうれしい。一度書いた内容を削除したり、簡易な編集も声だけでできるようになれば普段の執筆活動もはかどりそうだ。ついでに視線トラッキング機能を搭載して、マウスのポインタを目で動かせるようにもなれば最強だ。

■未来感のあるTouch Bar。普及のカギはサードパーティーの今後の対応

 Windows OSは数年前からタッチインターフェースの統合に腐心してきた。今ではマイクロソフトのSurfaceをはじめ、キーボードやマウスのほかにタッチ液晶からの画面操作に対応する製品が数多く発売されている。ただ、いくつかのメーカー関係者に訊ねると、タッチ液晶搭載モデルの売れ行きが非搭載モデルと比べてやや軟調であるという声も返ってくる。

 アップルのMacintosh PCシリーズはこれまでタッチ液晶を採用してこなかった。でも一方で、iPad ProとSmart Keyboardを組み合わせればタッチ液晶搭載PCと同じユーザーエクスペリエンスが得られる。筆者もふだん9.7インチのiPad ProにSmart Keyboardを装着して文書やメールを書いたりしているが、文字入力の際に予測変換の候補をタップで選んだり、メールの返信・転送はアイコンをタップして操作することも多い。Touch Barはまさしく、iOSデバイスの直感的な操作性をノートPCに取り込んだ新機能だ。

 「メール」や「メッセージ」のテキストを打ちながら予測変換の選択をショートカットしたり、絵文字を入力する時にはTouch Barから候補が選べるので便利だ。「Safari」でWebブラウジングしながら複数のタブを開くと、タブの一覧が画像で表示されるので、切り替えが指先のタッチ操作で可能になる。また従来はファンクションキーとのコンビネーションで行っていた画面照度のアップダウン、音楽コンテンツ再生時のボリューム操作がTouch Barから素速く行える。有機ELのフルカラー表示が思っていた以上に鮮明で、テストをはじめた頃はものすごく気分が高まった。
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top