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ついに日米同時上場のLINE! 出澤社長が語った「陣取り合戦は終わった」の先にある戦略とは

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LINEは15日、上場に関する記者会見を行った
  • LINEは15日、上場に関する記者会見を行った
  • 2015年に売上は1,200億円まで伸びた。そのうち海外における売上が約30%を占めている
  • いまLINEが注力している国は、日本、タイ、台湾、インドネシアの4か国
  • 全体的に見れば、広告とゲームによるバランスの良い収益構造になっている
  • アジアの3か国のみならず、日本国内においてもまだ伸びしろは残っていると出澤氏
  • LINEでは今後とも前例のない挑戦を続けるという
 日本国内においても、また世界的に見ても、メッセンジャーサービスがスマートフォンの中で最も使われるサービスになりつつある。その一方で、メッセンジャーサービスはマネタイズ(収益化)が難しいとも言われてきた。LINEが収益化に成功した理由は、メッセンジャーサービスをさまざまなポータルサービスへと続く入り口にできたこと。同社ではそれを“スマートポータル”と呼び、重要な戦略と位置付けてきた。

 2015年に売上は1,200億円まで伸びた。そのうち海外における売上が約30%を占めている。「サービスを開始して5年で、高い収益性を実現した。いま売上が伸びているのが広告で、今後も需要がある。全体的に見れば、広告とゲームによるバランスの良い収益構造になっている」と出澤氏。

■海外戦略

 いまLINEが注力している国は、日本、タイ、台湾、インドネシアの4か国。4、5年前は全世界をターゲットにしていたが、2015年あたりから世界のスマートフォン市場の動きを勘案して戦略を転換した。「スマートフォンメッセンジャーの陣取り合戦は、ほぼ終わった」というのが出澤氏の持論だ。

 上記4か国におけるLINEの成長率は、2016年3月で前年比23%増となっている。「4か国の人口を合計すると5億人。特にタイ、インドネシアに関しては今後、大きな経済成長が見込める」(出澤氏)として期待を寄せている。

 同社の海外戦略、それは単なるローカライズを超えた“徹底的な現地化”にあるという。LINEでは、それを“カルチャライズ”と呼んでいる。「アメリカ西海岸の世界的な企業には、便利なサービスを世界共通のプラットフォームで展開して、効率よくグローバルでのシェアを獲っていくという考え方が一般的。しかし我々はユーザー様の側に寄り添い生の声を聞くことで、現地における最適なサービスを展開してきた。そうすることで、後発サービスにも関わらず各国でシェアを獲ってきた経緯がある」と出澤氏。
《近藤謙太郎》
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