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3機のドローンが人工知能で遭難者を探索、年内に実用化へ

IT・デジタル ハードウェア
三点計測で遭難位置を特定
  • 三点計測で遭難位置を特定
  • 遭難者を発見するドローン活用のイメージ
  • 最初は各ドローンが担当範囲を捜索
  • 山岳遭難など行方不明者をとりまく現状
 一時期は、危険飛行やテロの可能性などから停滞した「ドローン」活用だが、かえって法整備も進み、今年は商品配達や災害救助など、実サービスが続々登場し、ドローン活用が活発化してきている。

 産業用ドローンの開発販売を手掛けるスカイロボットは、世界初となる人工知能搭載型ドローンを使った探索レスキューシステム「TDRS」(トリプル ドローン レスキュー システム)を発表。明日25日より山梨県庁の協力のもと、富士山麓にて実証実験を開始。年内の実用化を目指すという。

 「TDRS」は、3機のドローンがチームで編隊飛行し、山岳や海上における遭難者を、三点計測により早期に発見するシステムだ。特に、広範囲になりがちな山岳救助において、遭難者を迅速かつ確実に発見できることが期待されている。

 遭難者が「SKYBEACON」を携帯していれば、その信号をドローン「SKYRESCUE」がトラッキング。信号を受信したら、残る2機のドローンもかけつけ、遭難者の正確な位置情報を人工知能システムで計測・特定し、TDRSアプリを持つ救助隊に通知する。「SKYBEACON」は、1年半近く電池が持ち、GPSにも依存していないため、地形に影響されない信号受信が可能だという。ドローンは赤外線サーモグラフィーカメラを搭載し、夜間でも捜索可能で、遭難者の生死の推測にも対応する。

 スカイロボットは、TDRSの実用化に向けて、自社が運営するドローンスクールジャパン(神奈川県寒川市)において、捜索現場でドローンを操作するレスキューパイロットの養成講座も今秋より開講するとのこと。
《赤坂薫》
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