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“動画配信元年”はまだこれから……HuluとdTVのキーパーソンが語る「VODの未来」

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「新世紀テレビ大学」のイベントで開催されたパネルディスカッション
  • 「新世紀テレビ大学」のイベントで開催されたパネルディスカッション
  • HJホールディングスの船越氏
  • エイベックスデジタルの村本氏
  • ディスカッションのテーマは「VODサービスとコンテンツとの幸福な出会い」
 一方のHuluは、2011年時に海外ドラマの品揃えを特徴として掲げながらスタートした経緯もあり、属性は海外ドラマのファンが多く、性別は男性にシフトしていると船越氏は語る。ただ、直近の1年間に国内コンテンツの比率が66%ほどに増えてきたことから、属性にも変化が現れ、「アニメも増やしてきたので、今では圧倒的に20代のユーザーが多い」のだという。

 尺の長いコンテンツが多くラインナップしているため、マルチデバイス比率はテレビが最も多く、これにPC、モバイルが続く。「最近はPCの出荷台数が全体的に減少している分、モバイルにシフトしている」という船越氏。ただ、元々テレビ向けに作られたドラマなどのコンテンツについては「テレビで見るのに最適な画角で制作されているので、本当はテレビのサイズが一番しっくり来るはず」と持論を語った。

■動画配信ならではのコンテンツ作りが求められる

 それぞれのサービスプラットフォームではどのようなコンテンツが好まれているのだろうか。村本氏は「強力なコンテンツがプラットフォームの特色を決定付けるもの」と説く。最近の傾向としては海外ドラマの視聴者が伸びており、特に20~30歳代の層に海外ドラマの視聴者が増えているという。「人気のコンテンツをテコに、新しい客層を開拓しながら市場が作れる可能性」を村本氏は感じているとした。

 船越氏も「『ウォーキングデッド』や『24』など海外ドラマの人気はいまだに衰えない」と村本氏の見解に呼応する。直近では、この2作品に代表されるようなメガヒット・タイトルが、インターネットリテラシーの比較的低い「VOD入門層」と呼ぶべきユーザー層も惹き付けるているというのが船越氏の見方だ。

「スマートテレビやスマートフォンをよく知らない層の方々から、視聴方法に関する問い合わせをカスタマーセンターに多くいただくようになった。VODへの関心層は確実に広がりをみせている。ハリウッドのドラマは、次作品を次々に見たくなるような仕掛けを上手に仕込んでいる作品が多いので、徐々に視聴者を広げるきっかけになっているのだろう」(船越氏)
《RBB TODAY》
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